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2021.03.26
2021/3/26 若手ゴルファーの育成、地域貢献目指し3者協定

2月4日、埼玉県内で産学官連携により、プロゴルファーだけでなく、職業として社会に貢献できる人財を育成するためのプロジェクト発表があった。
同日、武蔵丘短期大学(学校法人・後藤学園、後藤人基理事長、埼玉県比企郡吉見町)と近くのゴルフ場・鳩山CC(18ホール、秋本純理事長、比企郡鳩山町、経営=㈱鳩山カントリークラブ、加藤重正代表取締役)、練習場のクリスタルゴルフガーデン東松山(東松山市)を経営する㈱カゴハラ(奥富昭彦代表取締役社長、熊谷市)が、「JGMCプロジェクトに係る基本協定」の締結に調印した。

JGMC(ジュピター・ゴルフマネジメント・カレッジ)プロジェクトは、3者が互いに有する人的資源と物的資源を有効活用し、連携協力を推進することにより、デュアルキャリア(将来、プロ又はアマチュアゴルファーとして活躍するためのキャリアと同時に実社会で社会人として通用するビジネスキャリア)の育成に寄与する目的という。
そして〝産〟の鳩山CCとカゴハラが、将来プロゴルファーを目指す高校生の職員の受入れや、専門スタッフによる指導、練習環境の指導、プロを断念した高校生の社員としての受入れや就職あっせん、それにアルバイト先の斡旋を担う。〝学〟の武蔵丘短大と関東高等学校・中学校ゴルフ連盟は、将来プロゴルファーを目指す高校生の受入れや〝産〟と連携したアスリートキャリア支援、社会に通用する人材育成、将来プロを目指す社会人の長期履修生としての受入れ、中高生ゴルファーへのJGMCプロジェクト及びキャリア教育の重要性の周知を担う。

これにより、〝産〟の施設は利用者の増加や知名度、社会的ステイタスの向上が見込まれ、〝学〟もプロゴルファー誕生による知名度の向上や社会的認知度の向上、学生募集の一助、進学先、就職先確保、連盟所属中高生に対するキャリア教育の充実が挙げられるという。
ちなみに、埼玉栄高校でプロの試合にも出て注目された岩井姉妹(岩井明愛、千怜の姉妹)が今春、同短大に進学することが決定したという。
また同短大は〝むさたん〟としてゴルフ授業にもプロが教えるなど熱心で、本紙姉妹誌の月刊ゴルフマネジメントでも海外のゴルフ事情などを連載しているゴルフジャーナリストの舩越園子氏と、鳩山CCの加藤重正社長も同短大で客員教授を務め、学生に教えている。

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※「ゴルフ特信」第6615号より一部抜粋

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