2021.04.17
2021/4/17 ゴルフサミット会議、2021年の活動方針を確認
ゴルフ16団体で構成する「日本ゴルフサミット会議」は、各団体の総意による2021年度の活動方針を確認し、先ごろホームページに掲載した。2021年のスローガンは引き続き「ゴルフをみんなのスポーツへ」となっている。
案内によると、2020年は新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、過去に経験したことのない判断を強いられ、国民生活や経済活動に極めて大きなマイナスが生じました。日本ゴルフサミット会議においても、2020年度活動計画の多くを中止せざるを得ない状況となりましたが、感染拡大防止を目指した「各種コロナ感染防止ガイドライン」の発表や「感染防止啓発ポスター」の作成等を実施、徹底をお願い致しましたと振り返っている。
2021年については、社会構造の変革期(超高齢社会の進行と人口減少)でポストコロナ時代を迎え、国民は健康に大きな関心を示し、社会意識が大きく変化しようとしています。この変化を的確に捉え、ゴルフ界の持続可能性を高めるために、コロナ感染症防止対策の徹底とコロナ禍からの復興を目指すことを柱に「2021年度活動方針」を策定するとともに、国民の健康増進と幸福創造を担うべく「中長期ビジョン」の検討を開始することと致しましたと述べている。
提言1〝「新型コロナウイルス感染拡大防止」の徹底〟に関し、コロナ感染を危惧した極端な外出自粛や人的接触の忌避等による体調不良や精神的ストレス等の健康問題に「ゴルフ」が果たせる役割を明確にし、全ての国民にゴルフへの理解を深めて頂けるよう活動を展開するとしている。またゴルフはソーシャルディスタンスが確保でき、三密を回避できるスポーツとして注目されていることから、ゴルフ界全体で「新しい生活様式」とゴルフ界における「新型コロナウイルス感染防止ガイドライン」を遵守し、クラスターの発生を絶対に防止しなければならないこと、〝サミット会議で作成した「新型コロナ感染防止対策ポスター」(3種類)をゴルファーとの接点に掲示頂き、コロナ禍におけるプレースタイルとして習慣化することを目指して頂きますよう、お願い致します〟と呼び掛けた。
提言2〝ゴルフ活性化をはかる〟については、「統一テーマによるゴルフ活性化への取り組み(4課題)」の具体化と展開として、①ゴルフ振興の中期目標:20歳代後半から30歳代前半のゴルフ実施率を10%強に引き上げる。②選手強化。③「女性ゴルファーの創造」を中心とした「ゴルフ普及プログラム」。④イメージアップ。そして団体の活動目的に即した「ゴルフ活性化活動」を挙げた。
人口減少と超高齢社会でポストコロナ時代を迎えた我が国では健康寿命の延伸が喫緊の課題であること、サミット会議では、ゴルフ普及活動について「女性ゴルファーの創造」や「青年層でのゴルフ実施率引き上げ」などの主な活性化策を継続すると同時に我が国ゴルフ界の「中長期的ビジョン」の策定を皆さまの英知を集め、検討する方針と表明している。
提言3のゴルフ界におけるSDGsへの取り組みは環境保全への取り組みを展開するとして、単なる社会貢献活動(CSR)ではなく、掲げられた17の目標に対して技術革新や意識改革によりゴルフ界(ゴルフスポーツ、ゴルフ産業)の持つ社会的価値を発展させ、「持続可能な社会の実現」に貢献しようとする成長戦略とし、脱炭素社会実現にゴルフ界が貢献する目的としている。そして「廃プラ削減」は脱炭素社会実現への一歩として、脱炭素社会を目指した過剰サービスの廃止や代替品やリユース可能なものへの変更促進、廃プラの適正回収の徹底などに取組むなどとしている。ゴルフプレーに際してのエコバッグの持参なども地道な活動の展開によってゴルファーの理解も得られると思いますなどとしている。
提言4はゴルフ場利用税廃止運動で、2021年度税制改正要望では本税のあり方の見直しを要望したところで、サミット会議では本税の制度上の問題点や従来の廃止活動の内容を再検証し、ゴルフ場利用税堅持派団体との折衝や廃止運動を行う代表団体の支援を行い、本税を排除することを最終目標とした活動を展開していくという。
提言5は国家公務員倫理規程における「ゴルフ」の削除で、この規定は「ゴルフ=忌むべきもの」とする誤ったイメージを想起させることにつながり、私たちゴルフ関係者は断固として反対を唱えるものとして、一致団結し活動を行っているという。
提言6は〝暴力団等反社会的勢力の排除〟となっている。
コロナの影響で1月18日に予定していた会議やゴルフ新年会も中止となったため、各団体の確認、調整にも時間を要したようだ。