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2021.04.30
2021/4/30 景気ウォッチャー2月、コロナ禍も現状、先行き上昇

内閣府の『景気ウォッチャー調査』の令和3年2月調査が、8日に公表された。
同調査結果によると、北海道から沖縄までの全12地域で『現状判断』(5段階評価)に回答したゴルフ場関係者は5地域(1月6地域)計7人(8人)で、最高評価の〝良くなっている〟は0人(0人)、〝やや良くなっている〟は1人(0人)、〝変わらない〟は4人(2人)、〝やや悪くなっている〟は0人(4人)、〝悪くなっている〟は2人(2人)という結果だった。独自にDIを算出すると2月は39・3となり、前月の25・0から14・3ポイント(以下、P)上昇した。

2月は、一部で降雪クローズとなったものの比較的天候に恵まれた。しかし、営業面では「入場者は順調に確保できている。売上も前年より増加する見込みである。ここ数か月の入場者数は、雪の影響が大きかった前月を除いてほぼ順調である」(東海地域、支配人、変わらない)と順調な地域がある一方で、「今年は大都市圏が緊急事態宣言中ということもあり、予約が伸びない」(中国地域、営業担当、変わらない)と緊急事態宣言下の影響を挙げる地域もあった。南関東地域では「季節外れの温暖な日もあって、比較的高稼働率で推移している」(経理担当)状況だが、新型コロナの感染拡大を機に自分の身は自分で守るしかないと考える高齢者が多く、3密が発生しにくいゴルフプレーすら自重する動きがみられるとして〝悪くなっている〟と判断している。

一方、『先行き判断』は6地域(1月6地域)計9人(10人)が回答した。〝良くなる〟は1人(1人)、〝やや良くなる〟は3人(2人)、〝変わらない〟は3人(1人)、〝やや悪くなる〟は0人(3人)、〝悪くなる〟は2人(3人)。この結果、先行きDIは52・8で前月の37・5より15・3Pの上昇となっている。
新型コロナウイルスが一向に収束しない現状から先行きを憂うウォッチャーがいる一方で、医療従事者への新型コロナワクチン接種開始やゴルフシーズンの到来が後押しとなって前向きな判断をするウォッチャーが増えた。東海地域の支配人は、「前年は新型コロナウイルスの影響が大きく、最悪のシーズンとなったが、今年は今の状態のまま順調に推移する」(変わらない)と推測している。九州地域では、GoToTravelキャンペーン等の政策再開を待望する声があがった。
なお、業種全般の2月のDI(原数値)は、現状判断が40・7で前月比10・6Pの上昇、先行き判断が53・0で前月比39・0P上昇となっている。

関連記事:2021/4/4 景気ウォッチャー1月、先行き判断は明暗が分かれる

※「ゴルフ特信」第6629号より一部抜粋

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