2021.05.30
2021/5/30 景気ウォッチャー3月、コロナ禍で判断に不透明感
内閣府の『景気ウォッチャー調査』の令和3年3月調査が、8日に公表された。
同調査結果によると、北海道から沖縄までの全12地域で『現状判断』(5段階評価)に回答したゴルフ場関係者は5地域(2月5地域)計7人(7人)で、最高評価の〝良くなっている〟は0人(0人)、〝やや良くなっている〟は2人(1人)、〝変わらない〟は4人(4人)、〝やや悪くなっている〟は0人(0人)、〝悪くなっている〟は1人(2人)という結果だった。独自にDIを算出すると3月は50・0となり、前月の39・3から10・7ポイント(以下、P)上昇した。
3月は、新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない状況ではあるが、「ゴルフ場の予約や来場者数は、例年どおり」(甲信越地域、経営者、変わらない)、「Webからの予約や、割引券のない定価の客が徐々に増えつつある」(九州地域、従業員、やや良くなっている)など客足に関しては悪くない模様。もっとも、収益面では「企業名を冠したゴルフコンペや法人接待需要は皆無に近く、来場者の多くを会員メンバーが占める。緊急事態宣言中はレストランも制約があるなかでの運営となったため、収益性が著しく低下しており、利益が出せる状況ではない」(南関東地域、経理担当、変わらない)と説明するウォッチャーもいた。
一方、『先行き判断』は6地域(2月6地域)計9人(9人)が回答した。〝良くなる〟は1人(1人)、〝やや良くなる〟は3人(3人)、〝変わらない〟は3人(3人)、〝やや悪くなる〟は0人(0人)、〝悪くなる〟は2人(2人)。この結果、先行きDIは52・8で前月と変わらずだった。
新型コロナウイルスが一向に収束しない現状で、先行きが見通せない状況が続いていることから、先行きの景気判断はウォッチャーによって理由が分かれている。
なお、業種全般の3月のDI(原数値)は、現状判断が49・5で前月比8・8Pの上昇、先行き判断が48・6で前月比4・4P下落となっている。