2021.06.25
2021/6/25 3月家計調査、20代・60代以外はプレー料金・用具低迷
先ごろ総務省統計局がまとめた2021年3月の「家計調査」(家計収支編)によると、収入は1・2%減少(実質1・0%減少)し、消費支出は6・0%増加(6・2%増)と前年のコロナ禍の反動で増加した。
ゴルフ関係でみると、二人以上世帯の3月の消費支出は、ゴルフプレー料金の購入頻度が100世帯当たり11回で前年同月と比べ10・0%増、1世帯当たり支出平均は652円で前年同月比7・3%減であった。一方、3月のゴルフ用具の購入頻度は100世帯当たり1回で前年同月と同じ、1世帯当たりの支出平均は48円で前年同月比64・7%の減少となった。
3月のゴルフ関係消費を世代別にみると、ゴルフプレー料金の頻度は60代が17回(6・3%増)で最多、70歳以上も16回で前年同期より6・7%増えた。次に多いのが7回で29歳以下と50代が並び、以下40代3回、30代1回と、昨年夏以降一番伸びていた30代が一転して低迷している。
プレー料金支出では3月も60代が1284円と突出しており、70歳以上774円、29歳以下478円、50代401円、40代242円、30代28円と続いた。60代は昨年7月以降、9カ月連続増加し、29歳以下は6カ月連続増加と目立っている。1~3月を単純集計するとプレー料金は29歳以下が頻度で125・0%増、支出金額で151・8%増、60代は頻度で4・5%減も支出では35・9%増と元々支出金額が多いだけに市場をリードしている。
また、3月のゴルフ用具の支出では頻度で29歳以下が唯一2回となり、数値が確認されなかった前年とは隔世の雰囲気。用具の支出金額では60代が6・6%増の130円となっている。1~3月でも世代間で目立つのは29歳以下で4回、支出金額890円と支出金額で他をリードし、60代5回601円、40代4回604円、50代4回430円、そして70歳以上と30代が2回117円で並んだ。
昨年2月にゴルフ用具の爆買いがあった30代がここにきて失速し、29歳以下(特に24歳以下)と60代の健闘が目立つ。昨年4月、5月は大幅に消費が低迷したため対前年比は今後プラスが続きそうだが、30代等の翳りが気になるところだ。