2021.12.11
2021/12/11 アマチュア資格規則、日本の賞品の上限は10万円以下
日本ゴルフ協会(JGA)規則委員会は、2022年1月1日に発効となる新しいアマチュア資格規則の10のQ&Aをホームページで公開し、日本でアマチュアが受け取れる賞品の上限額を10万円と明記した。各規則の規定、ガイダンスの日本語最終版は11月末頃までに発表する予定。新アマチュア資格規則に関する問い合わせも受け付けている。
Q&AではJGAが先に公表した「新しいアマチュア資格規則」の日本語訳案で、「£700または$1000以下(ただし、国の統轄団体がそれ以下の限度額を定めた場合を除く)」の日本限度額を「10万円」と明記した。これによりアマチュアはスクラッチ競技では10万円以下の賞金、賞品を受け取ることができる。ハンディキャップ競技では10万円以下の賞品を受け取ることができる。
また「ティーからホールへのゴルフ競技」のプレー中に行われるドラコンやニヤピンにも適用されるが、同競技以外のロンゲスト・ドライブ競技、パッティング競技、ホールインワン(競技中のものは50ヤード以上であること)には賞の規則は適用されないとしている。
ゴルフ場や練習場等の従業員が技術指導を行い給与を得た場合は規則違反となるが、学校や教育機関の先生がすべての業務時間の50%以内の時間内で技術指導をして報酬を得ることは認められるとしている。
アマチュアが技術指導に関する書籍の発行やCM出演、企業ロゴを付けてプレーしても違反とはならない。ただし、動画を見た視聴者に技術指導を直接返信することはできないとしている。
一方で、アマチュアがスポンサーやエージェントと契約することもでき、契約の金額も定めていない。それに競技費用を含めあらゆる金銭的な援助を受けることができるという。
つまり、技術指導はプロ選手の領域として区別しているが賞品、賞金額以外はアマとプロの垣根が少なくなった。
ちなみに規則委員会への取材によると、競技の範囲は一つの参加権で行われるもので、地区大会優勝者が全国大会の出場権を与えられても別の大会の扱いとなる。また同資格は「アマチュアゴルファーとして競技に参加する資格」を定めたもので、参加資格として「アマチュア」に制限していない一般ゴルファーの大会での賞品上限を規制するものではないとしている。