2021.12.24
2021/12/24 リソルHD第2四半期決算、売上高28・0%増に
リソルホールディングス㈱(今泉芳親代表取締役社長、東京都新宿区)が発表した2022年3月期第2四半期(4~9月)の決算短信(連結)では、売上面では回復しつつあるがホテル等でコロナ禍前までの業績には達していないという。
同期間の売上高は前年同期比28・0%増の67億78百万円(前年同期52億97百万円)で、営業利益は10億65百万円の損失(前年同期16億54百万円の損失)、経常利益は8億61百万円の損失(13億36百万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純利益は7億66百万円の損失(19億27百万円の損失)と増収となり、利益面も損失額が改善した。
同期間のセグメント別の経営成績は、ホテル運営事業は売上高が前年同期比39・0%増の19億64百万円(14億13百万円)で利益は9億12百万円の損失(10億46百万円の損失)、ゴルフ場運営事業は43・9%増の23億65百万円(16億43百万円)で利益は2億71百万円(64百万円の損失)、リソルの森(CCRC)事業は15億19百万円(8億63百万円)で利益は1億26百万円(3百万円の利益)、福利厚生事業は4億22百万円で14百万円の利益、再生エネルギー事業は48・3%減の4億86百万円で利益は32百万円等となった。
経営成績に関する説明では新型コロナウイルス感染症の影響により厳しい環境が続いている一方、ワクチン接種等の感染拡大防止策の促進により、社会や経済活動も徐々に持ち直していくことが期待されると報告。同グループでは、安全配慮を最優先とするサービス体制の強化に努め、コロナ禍における新しい価値観に対応した成長事業の拡大と新たな事業基盤構築として、ゴルフ場での戸建てスタイルのフェアウェイフロントヴィラ事業、長期滞在に対応する高級貸別荘のリソルステイ事業、脱炭素ニーズを見据えた再生エネルギー事業の推進を図ったという。
ゴルフ運営事業では、密を避けた野外スポーツとしての需要が堅調で、来場者数が個人客を中心に戻りつつあると報告。「リソルカードG」会員の拡大と会員リピート率アップを狙った企画サービス施策を積極的に図った。また、新しく運営を開始した木更津東CC(千葉)の業績が好調に推移したという。ホテル運営事業では、コロナ禍における強化策として、コロナ対応プラン(テレワーク・デイユース)、中長期滞在プラン(1カ月、週単位)の販売を強化。新規開業ホテルの準備も行った。またリゾート部門では、スパ&ゴルフリゾート久慈が宿泊・ゴルフの両部門ともに順調に推移。さらに、フェアウェイフロントヴィラ事業において区分所有権型の会員制リゾートクラブ「ゴルフバケーションクラブ 久慈」の第一期募集を開始した。
リソルの森(CCRC)事業では、アウトドアリゾート需要拡大を見据えて、人気のグランピングエリアを拡充、オートキャンプサイトも引き続き好評でアウトドア関連は順調に推移したという。また「フリーゴルフ付マンスリー滞在プラン」、新型コロナワクチン「接種済証」の提示で宿泊が割引となる「プチ湯治!森のスパリゾート湯めぐりプラン」などの商品企画に取り組んだという。ゴルフ部門は、入場者数の拡大と会員権販売が引き続き好調で不動産販売部門でも「ゴルフバケーションクラブリソルの森」の販売が順調に推移、スポーツ・アウトドア部門での会員制スポーツクラブ「MTCスポーツクラブ」の募集を開始したとしている。
再生エネルギー事業では、福島県太陽光発電事業の売電が順調に推移。リソルの森内で1・5メガワットの太陽光発電の売電を開始した。新たに自家消費型(脱FIT)再エネ事業や地産地消型事業等の取組みも進めたという。
以上の結果、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、ホテル運営事業が損失幅を縮小したものの、新型コロナウイルス感染症拡大前の水準には及ばない状況としている。通期の連結業績予想については、新型コロナウイルス感染症の影響を合理的に算定することが困難として、未定としている。