2022.01.10
2022/1/10 動態10月速報、6年振り大台突破でG場売上12・5%増
経済産業省は「特定サービス産業動態統計」の令和3年10月分の集計速報を発表した。
10月のゴルフ場(経済産業局所在の8都道府県のゴルフ場)利用者数は106万6481人で前年同月比8・6%の増加(前年同月は1・4%増)、売上高は102億37百万円で前年同月比12・5%の増加(6・4%減)となり、ともに2カ月連続の増加となった(今年2月から7月まで6カ月連続増加)。
利用者数は9月の99万人を上回り今年初めての100万人突破。毎年のように調査ゴルフ場数が変更したりするので単純には比較できないが100万人突破は2019年5月以来。10月で突破したのは2015年まで遡る。また売上高が100億円を上回るのは今年初めて。100億円は2017年5月以来で、10月としては2015年まで遡る。
10月の内訳は、利用料金収入が平日で5・4%増(3・8%減)、土・日祝日で24・3%の大幅増(4・0%減)。その他売上高では食堂・売店(直営)11・0%増(16・3%減)、キャディフィ7・4%増(6・7%減)。利用者数は平日で会員0・4%増、非会員2・0%増、土・日祝日は会員18・8%増、非会員20・9%増となった。営業日数は0・1%増であった。
10月の18ホール換算(本紙で集計)は、利用者数8・4%増、売上高12・3%増。客単価(1人当たり利用額)は9599円となり、前年同月比は3・6%の上昇となった。1日当たりの利用者数は132・2人で8・0%増だった。
今年の四半期毎では1~3月が利用者数3・0%増(1・7%減)、売上高0・9%増(4・1%減)、4~6月は33・6%増(28・1%減)、50・6%増(42・2%減)、7~9月は2・7%増(1・2%減)、5・0%増(11・0%減)で前年同期を考えると利用者数は好調だが、売上高の回復は緩やかだった。
一方、10月のゴルフ練習場は、売上高が前年同月比2・9%増(11・8%増)、利用者数は土・日祝日で12・9%増(7・1%増)、トータルでは3・6%増(13・1%増)と昨年既に特需状態に入っていたためゴルフ場ほど派手さはないが好調を維持した。これで利用者数は16カ月連続増加、売上高でも13カ月連続増と昨年10月以降好調だ。
10月の対個人サービス業の売上高でみると、前年の反動で伸びている結婚式場業の46・8%増が目立ち、趣味・娯楽関連ではパチンコホール3・9%減、遊園地・テーマパーク8・7%減、ボウリング場6・7%減となっており、ゴルフ場、ゴルフ練習場の好調持続が際立っている。ゴルフ場もゴルフ練習場の景況感に近付きつつある。