2022.02.27
2022/2/27 若者利用の自動貯金アプリで推し活、ゴルフが上位目的
自動貯金アプリ「finbee(フィンビー)」を運営する㈱ネストエッグ(田村栄仁代表取締役社長、東京都千代田区)が1月27日に発表したところによると、2022年に向けたアフターコロナに備えて「旅行」、「趣味」への資金準備が増加し、代表的な趣味の2番目にゴルフ目的があがっているという。
貯金アプリfinbeeとは「旅行にいきたい!」、「新車が欲しい!」などお客の夢を実現する貯金サービスとし、貯金累計総額は300億円を突破したという。貯金を楽しく簡単に継続できるように、クレジットカード決済の際に、事前に指定した計算単位で支払った場合のおつり相当額を貯金する小銭いらずの「おつり貯金」やスマホの歩数計と連動して貯金する「歩数貯金」といった、デジタル時代に即したルールでのキャッシュレス貯金の推進をサポートしているという。
そのデータで、昨年12月時点の一人当たりの貯金額は、20万6384円で前年12月末と比較し、貯金増加額は約半分に減少。昨年はwithコロナに対応した趣味や旅行での消費が増加し、貯金額の増加幅が減少したという。
ただし、20代は増加幅が4万3013円と最多で、若年層の貯金増加額が大きい傾向にあるという。
また新型コロナ新規感染者数の落ち着きがみられた10月頃から「旅行」目的の貯金比率が大きく上昇。数カ月後の旅行を想定した準備を開始していると分析している。
昨年末時点での各貯金カテゴリの目標1個当たりの目標金額は「旅行」54・5万円、「趣味」49・2万円、「クルマ」73・1万円、「お家」109・1万円。各カテゴリ別の具体的な貯金例として「趣味」では〝推し貯金(推しへの愛貯金、〇〇ライブ貯金)〟、〝ゴルフクラブ貯金〟、〝キャンプギア貯金〟があがっているという。
同アプリのユーザーは年代別で20代がが半数を占め、女性20代が35・3%、男性20代が16・4%と女性の方が多い。これら若者の利用が多いアプリで〝推し活〟の次にゴルフ活動が多いということは、昨年10月以降の感染者数の減少で一時的に若者のゴルフ活動が減ったとしても、アフターコロナに備えていて今後回復する可能性もありそうだ。この指向は今の若者の価値観や堅実さが出ているのかもしれない。