2022.03.29
2022/3/29 羽後カントリー㈱、秋田県SDGsパートナーに登録
昭和50年9月開場の羽後カントリー倶楽部(18ホール、秋田県横手市)を経営する羽後カントリー㈱(奥山和彦代表取締役)が1月17日に「秋田県SDGsパートナー登録制度」に登録されたことがわかった。
同制度は県が令和3年9月にSDGs(持続可能な開発目標)に意欲的に取り組む県内の企業や団体等を登録・PRする制度として創設。同社は第2期に応募したもので、同県内のゴルフ場経営会社としては初の登録となった。
同社が県に登録した「SDGs達成に向けた宣言書」によると、〝秋田県ゴルフ連盟の加盟クラブとして各ゴルフ場がコース内に膨大な森林を有し、二酸化炭素を吸収し酸素を放出しております。また、多様な動植物が生息しそれぞれが成長していくための価値観を見出しており自然環境の保全に貢献しております。さらに、県産のそば粉を使用した「10割そば」を提供したところ大盛況となりました。今後も次なる地場産を活用したメニューに取り組み持続可能な商品開発に貢献する企業を目指します。〟とした。
また、SDGs達成に向けた重点的な取組を3側面の分野に分け、【経済】分野は〝地元産を利用した商品開発〟、その2030年に向けた指標は22年3品目、30年5品目の独自メニュー、関連するSDGsは【15】と【8】とした。【環境】分野は〝ビニール袋・プラスチック製品の削除〟、その2030年に向けた指標は22年2品目、30年4品目で鉛筆、グリーンマーカー、グリーンフォークを挙げ、関連するSDGsは【13】と【7】とした。また【環境】分野でもう一つ〝植樹〟を重点的な取組に挙げ、22年20本、30年50本、関連するSDGsは【13】とした。
秋田県ゴルフ場支配人会会長でもある菅均常務取締役マネージャーは、「県ゴルフ連盟で風呂場の髭剃りやビニール袋、またプラスチックのグリーンマーカーや鉛筆の削減キャンペーンに取り組んできたところでしたので、県の制度に登録しました。新しくもないですがそんなに難しくもないので、JGAが主導して音頭をとれば全国のゴルフ場に広がるのではないでしょうか。GPSナビを導入しているコースはスコアカードに鉛筆がいらなくなる。マーカーはコインで代用、またプラスチックのグリーンフォークは在庫限りの提供とします」と削減方法を説明している。
また、地元産の食材を利用したメニュー開発では、2019年8月から地元産のそば粉を使った「10割そば」を提供したところ大盛況となり、昨年8月からは二八そばの提供も始めたという。
テレビで見た㈱グラスワーク(新潟県三条市)の「麺打ち名人」という製麺機を使い、10割そばに挑戦し、つなぎに布海苔を1キログラム当たり150グラム混ぜることでゴルフ場独自に商品化できたという。
なお、今年のゴルフ場営業開始は例年通り4月中旬を予定。県から発行されたSDGsパートナー登録証をフロントでも掲示し、理解を求める考えという。