一季出版株式会社

2022.04.01
2022/4/1 1月動態統計速報、前年の反動もあり売上高19・4%増

経済産業省は先ごろ、「特定サービス産業動態統計」の2022年1月分の速報を発表した。
同月のゴルフ場(経済産業局所在の8都道府県のゴルフ場)の利用者数は55万9027人で、前年同月比13・4%の大幅増加。売上高は53億90百万円で前年同月比19・4%の大幅増加となった。これで利用者数、売上高とも5カ月連続の増加となった。
1月の内訳をみると、利用料金収入は平日が19・1%の大幅増加、土・日祝日も22・2%の大幅増加となった。曜日別での利用者数は、平日で会員5・9%増、非会員13・7%増、土・日祝日は会員9・7%増、非会員21・0%増となった。前年より土・日祝日の日数が1日減っているが、12月にコロナの感染者数が減って他のレジャーに流れたと言われる割にはまん延防止等重点措置の発令でゴルフが増えた雰囲気。前年1月は多少降雪の影響もあり前年比で利用者数が4・5%減、売上高が8・1%減だった反動もあるが、気温も低かったと言われる天候でも健闘が目立った。食堂・売店(直営)収入も18・8%増、キャディフィ14・3%増とこちらも急回復した。

1月の18ホール換算(営業ホール数は前年同期比1・0%減)は、利用者数14・6%増、売上高20・7%増。客単価(1人当たり利用額)は9642円で、前年同月に比べ5・3%のアップと一昨年1月並みに戻った。
また、ゴルフ練習場の1月は利用者数が土・日祝日に前年同月比1・8%増でトータルでは2・9%の増加、売上高も3・8%の増加となった。12月にコロナの規制が緩み、売上高で15カ月ぶり、利用者数は18カ月ぶりのマイナスとなり懸念されたが、ゴルフ場ほどではないものの練習場も1カ月で復調となった。ゴルフ熱が戻ったようだ。
対個人サービスでは遊園地・テーマパークが140・9%増、ボウリング場25・3%増、パチンコホール4・1%増で、前年1月に2度目の緊急事態宣言で大幅に落ち込んだ分をカバーできるほどではなかったようだが、今年はまん延防止等重点措置にとどまったことで前年よりは大幅に改善している。

関連記事:2022/3/3 21年動態統計、ゴルフ場・練習場とも記録的な一年に

※「ゴルフ特信」第6772号より一部抜粋

過去のお知らせ一覧はこちら