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2022.04.21
2022/4/21 韓国ゴルフ場数505コース、初の入場者数5千万人超え

2021年の韓国ゴルフ場入場者数が5000万人を突破したことが明らかになった。
韓国ゴルフ場経営協会(KGBA)が2021年(1~12月)のゴルフ場数や利用者数を3月28日に発表し、韓国内メディアが複数報じたもので、コロナ下でのゴルフブームに拍車がかかり、過去最大の入場者数を記録したことがわかった。2500万人を上回ったのは2009年であり、ほぼ10年で倍増した。
発表によると、2021年12月末現在のゴルフ場数(6ホール以上)は505コース(軍が運営するコースを除く、9930ホール=18ホール換算551・6カ所)で、前年の501コースより4コース増、率では0・8%の増加となった。運営別では会員制が157コース、パブリック制が348コースで、会員制が前年より3コース減(前年9コース減)、パブリック制は7コース増(16コース増)となり、パブリック制が多くなったが、前年よりはパブリック転換が少なくなったようだ。会員制ゴルフ場は税金の負担等もあって、2013年を境に会員制とパブリック制の数が逆転し、新設ゴルフ場が増えなくなる中で会員制からパブリックコースに転換するコースが相次いだもの。昨年は会員制ゴルフ場よりもプレー料金を高くするゴルフ場が相次ぎ、政府機関がパブリックゴルフ場の料金調査に乗り出すほど。また、大統領選で革新系の大統領候補が公約の一つにも掲げていた。

2021年の韓国ゴルフ場利用者数は、概算で5056万人と発表され、前年比では8・2%の増加となった。過去に報じた統計では19年に9・9%の増加を見た後、20年はコロナ下で12・1%増と急増、これで3年連続の大幅増加となった。1施設当たりの利用者数概算は10万人を上回り、18H換算にすると9万1650人(前年は8万5968人)。会員制は8万5608人、パブリック制は9万5058人。1ホール当たり利用者数は5092人で前年の4776人と比べ316人、6・6%増。会員制は4756人、パブリック制は5281人だったという。
地域別では、慶北がホール当たり6131人(18ホール換算11万358人)で最も多く、慶南5835人、忠北5392人、全南5356人、忠南5294人、京畿5023人の順で、最低人員地域は済州で平均3786人(18ホール換算6万8148人)であったという。傾向としては非首都圏が伸びて、首都圏は社会的距離を置くコロナの段階的規制と営業時間制限が影響して伸び悩んだという。

今年に入り、寒さと積雪等もあり伸び悩んだ報告もあるが、かつての日本のバブル時と同様なゴルフブームが起きているのは間違いない。
ちなみに、アメリカは前年にラウンド数が13・9%も増加したことから21年の拡大も危惧されたが6%程度増加と拡大している。日本では前年にコロナ禍もあったことから21年のゴルフ場入場者数は2桁近い増加が見込まれている。
世界的なゴルフブームであるのは間違いなく、仮にコロナが落ち着き、日韓関係が元に戻ると、韓国からのゴルファーがどこまで増えるのかが注目される。

関連記事:2021/1/2 韓国は新型コロナの影響でゴルフがバブル状態に

※「ゴルフ特信」第6779号より一部抜粋

 

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