一季出版株式会社

2022.05.10
2022/5/10 2月家計調査、天候要因もありゴルフ関係消費弱い

総務省統計局がまとめた2022年2月の「家計調査」(家計収支編)によると、二人以上世帯の世帯収入(勤労者世帯)は名目で前年同月比1・0%増加(実質0・1%減)し、消費支出は2・2%の増加(実質1・1%増)と2カ月連続の増加なった。
ゴルフ関係でみると、二人以上世帯の2月の消費支出は、ゴルフプレー料金の購入頻度が100世帯当たり6回で回数は前年同月から1回、25・0%減少、1世帯当たり支出平均は352円で185円、34・5%の減少となった。また2月のゴルフ用具の購入頻度では、100世帯当たり1回で前年同月と同、1世帯当たりの支出平均は50円で87円、63・8%の大幅減となった。

2月のゴルフ関係消費を世代別にみると、ゴルフプレー料金の頻度は60代が9回(前年同月は14回)で最多となり、次いで70歳以上8回(11回)、50代4回(4回)、40代3回(3回)、29歳以下0回(6回)、30代1回(2回)と、頻度で伸びた世代はなかった。
プレー料金支出額では60代が661円(1183円)で前年同月より44・1%減と大幅に落ち込むも相変わらず強く、次は70歳以上409円(567円)、40代276円(187円)、50代198円(295円)、30代34円(102円)、29歳以下は0円(211円)と大幅に落ち込んだ。2月は降雪が続きゴルフ場入場者も2桁の落ち込みとなっていただけに弱く40代が大幅に増えた以外は低調で昨年夏前まで好調だった若者世代、特に29歳以下は数値がなくなった。

2月のゴルフ用具支出では前出通り消費支出も大幅減であったが、70歳以上は113・6%増、40歳は22・2%増となった。
家計調査におけるゴルフ関係消費は、年前半に若者のゴルフ用具消費が伸びて、ゴルフプレー消費も4~5月中心に好調だったが、29歳以下は東京五輪後の8月に0円を記録した後は失速、消費の伸びはその後、高齢者に移っていた。このように家計調査でのゴルフ市場は黄信号が点滅していたが、特にコロナ禍で落ち込みが大きかった40歳や70歳以上が戻ってきて、循環型の様相を示しており、春からのシーズンインで再び活気を戻せるのか注目される。

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※「ゴルフ特信」第6784号より一部抜粋

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