一季出版株式会社

2022.05.11
2022/5/11 小金井ゴルフ㈱(東京)の昨年末決算、42%の収入増に

株主会員制の小金井カントリー倶楽部(18ホール、東京都小平市)を経営する小金井ゴルフ㈱は、3月24日に関東財務局へ第86期(2021年1月1日~12月31日)の決算(有価証券報告書)を提出した。
同期の売上高は6億21万3千円(前期4億8188万2千円)で、経常利益2億128万6千円(経常損失1978万6千円)、当期純利益1億8115万9千円(当期純損失3003万1千円)と、前期の赤字から黒字に転じた。

同社では当期における日本経済は新型コロナウイルス感染拡大と度重なる緊急事態宣言の発出で、雇用環境や所得環境の悪化により厳しい状況が続いたが、ワクチン接種が進み外出活動制限の緩和を背景に個人消費や企業収益の回復の兆しもみられるようになった。ゴルフ場業界においては、コロナ禍でゴルフが比較的感染リスクの低いスポーツとして広く認知されたことから、一般的には若年層の一部にゴルフ人口の増加がみられているが、自然災害や天候不順などの影響もあり、同社の営業環境は厳しい状況が続いていると報告している。
当年度は、前期に引き続き新型コロナウイルス感染症特別徴収の負担を会員へ依頼するとともに、昨年10月から全来場者に感染症対策協力金の負担を依頼した。なお、前期に運転資金を確保する目的で、日本政策金融公庫の「新型コロナウイルス感染症特別貸付制度」の借入2億円については、今後の手元資金の流動性確保が見込めたことから、昨年12月に早期返済を行ったとしている。

当期間である昨年の営業成績は営業日数が315日(前年同期比55日増、21・2%増)、来場者数は会員1万472人(28・9%増)、ゲスト1万2990人(45・2%増)で合計2万3462人(37・5%増)。営業収入はプレー収入4億2830万1千円(35・2%増)、年会費収入1億3576万8千円(0・2%増)、その他収入3614万3千円(22・2%増)で合計6億21万3千円(24・6%増)。営業費用は8億9261万1千円(前期比948万5千円減)で営業損益は2億8291万3千円の損失(前期は4億1072万8千円の損失)。これに経常利益2億128万6千円を計上し、法人税等を計上した後の当期純利益が前記の1億8115万9千円(当期純損失3003万1千円)になったとしている。ちなみに、営業外収益では、当事業年度より株式名義書換手数料を有料としたことから受取手数料1億7000万円を計上している。
2020年12月31日時点の総資産は26億7144万1千円、純資産合計は22億3858万7千円となっている。

関連記事:2021/5/22 小金井ゴルフ㈱(東京)の昨年末決算は30%減収

※「ゴルフ特信」第6784号より一部抜粋

過去のお知らせ一覧はこちら