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2022.05.13
2022/5/13 景気ウォッチャー3月、現状、先行き改善もDIは40台

内閣府の『景気ウォッチャー調査』の令和4年3月調査が8日に公表された。現状、先行きともDIが前月より大きく改善されてはいるが、どちらも標準の50までには達していない状況だ。
同調査によると、北海道から沖縄までの全12地域で『現状判断』に回答したゴルフ関係者は5地域(2月5地域)計9人(8人)で、最高評価の〝良くなっている〟は0人(0人)、〝やや良くなっている〟は2人(1人)、〝変わらない〟は4人(3人)、〝やや悪くなっている〟は2人(1人)、〝悪くなっている〟は1人(3人)。独自にDIを算出すると、3月は44・4となり、前月の31・3に比べ13・1ポイント(以下、P)上昇している。

3月は、それまで続いたまん延防止等重点措置がすべて解除されたことを受け、「少しずつ県外の予約が入り、集客が伸びている」(中国地域、営業担当、やや良くなっている)、「暖かい日も多く、プレーヤーものびのびとぷれーをしている。売店も春の商材が多く売上は順調で、パーティー減少分をカバーしている」(甲信越地域、経営者、変わらない)など、ゴルフシーズンを控え明るい説明がみられた。その一方で、「物価が上昇しているものの、給与は上がらず、新型コロナウイルス感染者数も再び増えている。景気は悪くなっているとしかいえない」(南関東地域、従業員、悪くなっている)という説明もあり、高止まりが続く新型コロナウイルス感染やウクライナ情勢による原油価格高騰といったマイナス要因が、ゴルフ場における景気の上向きを妨げている状況は依然続いている。

一方、『先行き判断』は6地域(2月6地域)計12名(11名)が回答。〝良くなる〟は1人(1人)、〝やや良くなる〟は1人(1人)、〝変わらない〟は2人(2人)、〝やや悪くなる〟5人(2人)、〝悪くなる〟は3人(5人)。これにより、先行きDIは40・0で前月の29・5から5・5Pも下落している。
先行きも、新型コロナの感染拡大とウクライナ情勢、原油価格高騰がマイナスの要因。コロナ感染とウクライナ情勢についてはいずれも収束する見通しが立たないことから、現状以上に悲観的な判断が多かった。「食料及びエネルギー価格の高騰、戦争による娯楽マインドで、やや悪くなる」(甲信越地域、経営者、やや悪くなる)をはじめ、九州地域では2名のウォッチャーも同様の理由で〝やや悪くなる〟と先行きを判断している。ゴルフ場の予約に関してみると、甲信越地域の経営者、東海地域の支配人、中国地域の営業担当が好調、順調と記載しており、暗澹としてばかりではなかった。南関東地域の経営者は「新型コロナウイルス感染者数が徐々に増加しているようなので、3カ月後には巣籠もり需要が再燃しそうな気がする」として、12名のウォッチャーの中で唯一〝良くなる〟と先行きを判断している。
なお、業種全般の3月DI(原数値)は現状が48・9で前月比12・3P上昇、先行きが48・4で同1・9P上昇と、ともに改善されている。

関連記事:2022/3/5 景気ウォッチャー1月、第6波突入で現状DI再び下落

※「ゴルフ特信」第6785号より一部抜粋

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