2022.05.29
2022/5/29 練習場の景況感や売上、好景気維持もややダウン
コロナ禍で20年夏から〝特需状態〟が続いているゴルフ練習場は昨年春において、経営者の景況感や来場者数、売上が30年前の第3次ゴルフブームを凌駕する史上最高値の活況を示している状態だったが、今春は若干落ちつつも好景気が続いていることがわかった。
月刊ゴルフレインジ5月号(4月25日発行=ケージーアール出版)が報じたもので、同紙が今年2月に行った練習場の最新動向を知る「第46回全国ゴルフ練習場経営調査」によると、全国のゴルフ練習場を対象に行ったアンケート調査により、2022年の「景況感」を示すDI値は、昨年の83・6より6・2ポイント後退して77・3になったという。「来場者実績」は前年の71・8から8・3ポイント後退し63・5に、「売上高」も6ポイント後退して59・6になった。
もっとも、3部門ともDI値の判断上「好景気」とされるプラス50を上回り、好況値を維持しているとした。このため30年振りの「第4次ブーム」に入っているとし、この人気を維持、継続していくのが今後の課題として地区別の景気動向や来場者、売上実績を集計・分析して報じている。
来場者部門では、21年実績が20年より増加した施設の割合が全体の74・3%で、前年の79・9%より少なくなったという。一方で減少した施設の割合は10・8%(8・1%)、「変わらず」の回答は14・9%(12・1%)だった。地域的には北海道・東北が前年の好調さから大幅にダウン、一方で前年好調の九州はさらに伸ばした。緊急事態宣言等の自粛明けの大都市圏は好況であったという。
また最近の来場者動向の調査は、若者層増加が75・3%(前年61%)、女性24・7%(16%)とさらに増えた。高齢者増加は4・1%(5%)と少なかった。
同5月号では、21年度(4~3月)の閉鎖施設数は46施設で前年度の94施設から大きく減ったという。これら施設名や22年度に閉鎖が確定した施設名を掲載している。