2022.08.26
2022/8/26 5月動態速報、ゴルフ場利用者数は21世紀最高レベルに
経済産業省は先ごろ、「特定サービス産業動態統計」の2022年5月分の速報を発表した。
同月のゴルフ場(経済産業局所在の8都道府県のゴルフ場)の利用者数は113万9658人で、前年同月比12・6%の増加となった。5月は土・日祝日の日数が前年同月比1日減だったが、売上高は109億26百万円で前年同月比21・1%増となり、昨年8月以降、最多の増加率を記録し、利用者、売上高とも3カ月連続の増加となった。
5月の内訳をみると、利用料金収入は平日が37・0%の記録的な増加、前年より1日少ない土・日祝日も8・9%の増加となった。曜日別での利用者数は、平日で会員9・5%増、非会員31・1%増、土・日祝日は会員3・0%減、非会員4・5%増となった。5月の平均営業日数は29・4日で前年同月と比べ0・2日分の増加だった。それにしても食堂・売店(直営)収入は35・6%の大幅増加、キャディフィは12・3%増となった。
5月の18ホール換算(営業ホール数は前年同期と同)は、利用者数12・6%増、売上高21・1%増。客単価(1人当たり利用額)は9587円で、前年同月に比べ7・6%のアップとなり、4月の5・2%アップに引き続き好調だ。1日当たり利用者数は141・5人で前年同月比は11・8%増加した。5月としての売上高平均は40百万円で19年の38百万円を上回る。利用者数平均では4159人で19年5月の3873人をはるかにオーバーし、動態統計で過去最多(今世紀最大)だった。
一方、ゴルフ練習場の5月は利用者数が土・日祝日に前年同月比6・7%減でトータルは1・8%の減少、売上高は2・5%の減少となり、1年半ほど続いた特需状態が薄れつつあり、利用者数、売上高とも2カ月連続減となった。まん延防止等重点措置の行動制限がやや緩和されたことで、他のスポーツなどが伸びた影響もあるようだ。
対個人サービスでは遊園地・テーマパークが215・6%増、ボウリング場108・4%増、パチンコホール2・0%増とコロナ禍で落ち込んでいたレジャーが回復した。
ゴルフ場は飲食も19年5月と比べて9割型回復している状況で、動態統計調査対象の大都市周辺は利用者数が今世紀最大の状況のうえ、飲食の売上もほぼ回復するという今が一番活況を迎えている。