2022.11.15
2022/11/15 首都圏南部・西部は1都6県54コースで会員募集を実施
首都圏南部・西部の1都6県(千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、長野県、山梨県、静岡県)及共通会員を含めた会員募集状況についてまとめる。
まず共通会員募集(別表参照)を除いた会員募集中のゴルフ場は54コース(前年同期63コース)にのぼり、うち正会員ベース51コース(60コース)の平均募集金額は292・6万円(235・7万円)となった。募集コース数は減少する一方で募集金額は前年を上回っている。
正会員ベースの会員募集種別のコース数及び平均募集金額をみていくと、「預託金制」は18コース(前年20コース)で611・8万円(554・3万円)、「プレー会員権」は27コース(35コース)で85・5万円(95・2万円)、「一代及び譲渡不可」は6コース(5コース)で266・6万円(102・4万円)。「株主会員」は両年ともにゼロとなっている。
募集金額に注目すると、久能CC(千葉)が2780万円(預託金制)で最高額となり、以下、カメリアヒルズCC(同)の2525万円(同)、ユニマットグループの千葉バーディC(千葉)、東京バーディC(東京)、中軽井沢CC(長野)がともに1087・2万円(東京は譲渡不可、千葉と中軽井沢は預託金制)、季美の森GC(千葉)705万円(預託金制)、鶴舞CC(同)532万円(同)などと続き、上位はほぼ千葉県のゴルフ場だった。逆に低額はコスモクラシックC(千葉)12・1万円(譲渡不可)をはじめ、小田原GC日動御殿場コース(静岡)12・8万円(プレー会員権)、富士チサンCC(同)16・5万円(同)、御殿場GC(同)17・5万円(預託金制)などと続き、静岡県のゴルフ場が目立っている。
正会員ベースの募集開始時期(募集終了コースも含む)をみると、2022年1月以降が11コースで398・6万円、2021年が13コースで131・6万円、2020年が2コースで17・1万円、2019年が3コースで32万円、2018年が3コースで61・2万円、2017年以前が30コースで307・9万円となった。2022年以降は、ユニマットグループ3コースが今年も募集金額をアップしたのに加え、東急不動産グループの鶴舞CC(千葉)がこの10月から532万円(預託金制)の高額募集を開始、これらによって平均募集金額も400万円に迫る勢いだ。
県別の募集コース数及び平均募集金額(正会員ベース)は、千葉県が24コース(前年30コース)で446万円(357・5万円)、東京都が1コース(1コース)で1087・2万円(1017・6万円)、神奈川県が5コース(5コース)で72・1万円(70・6万円)、新潟県が1コース(1コース)で55万円(55万円)、長野県が3コース(3コース)で391・7万円(368・5万円)、山梨県が3コース(6コース)で113・6万円(81万円)、静岡県が14コース(14コース)で85・7万円(85万円)。新潟県を除く6都県で平均募集金額が増額している。
今回調査では、昨年と同様にコロナ禍でも募集に関する問合せや入会が増えているというゴルフ場の反応が多く聞かれた。富士小山GC(静岡)では、昨年10月1日から補充正会員195万円募集(預託金制)をスタートしたが、翌月には定員80名に達し募集を終了したという。その一方で、アコーディア・ネクストゴルフグループが既存会員のサービス向上などを目的に今年9月1日で会員募集中のゴルフ場のうち71コースの募集を停止すると発表、首都圏南部・西部で募集中の8コースがすべて停止とした。
なお、正会員ベース以外については、PGMグループのSGMが198万円募集を終了した。共通会員制の太平洋クラブはこの10月から「太平洋クラブ」正会員693万円(プレー会員権)、同パーソナル会員418万円(プレー会員権で譲渡不可)等の募集を開始するとしている。