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2022.12.02
2022/12/2 東日本地区、今年上半期の労災事故件数はやや増加

東日本ゴルフ場支配人会連合会(東京都台東区)は、10月7日に都内で労働安全衛生委員会を開き、今年1~2期(1~6月)における労働災害実態調査報告や今後の安全対策を話し合った。
1期(1~3月)においては、労災発生件数は113件で前年比で18件増加。うち30日以上の重大事故発生件数は42件で、2件増となった。重大事故の内訳は転倒が28件と半数以上の67%を占めた。職種別はキャディが21件と半分で前年比2件増、コース管理5件、その他は16件となった。
2期(4~6月)は132件と前年比で12件増。30日以上の重大事故発生は45件と前年比では1件減少。項目別では転倒が24件で半分以上。職種別ではキャディが24件で5件減、コース管理10件、その他11件となった。

5月22日に死亡事故が起きた報告もあった。茨城県北のゴルフ場でコース管理者が5連リール重機から誤って転落し、下敷きになったという。本来2人で行うところ、作業終わりに一人で運転して帰る途中だったとみられている。
コースマンは重大事故につながる危険性があると改めて再確認していた。またプレーヤー事故も1~2期通算で17件発生。来場者増により、慣れないプレーヤーが増えたことによる報告もあった。
東京都では、ベルトに乗って上がるスカイレーターで事故があり、先頭のプレーヤーが倒れて最後に乗っていたキャディが肩を強打した事故があったという。同ゴルフ場ではコースのインターバルにあった同スカイレーターを撤去済みで、乗用カートで迂回する運用に変更したが、慣れないプレーヤーも増えていることから注意したいと報告があった。それに開場して相当年数が経ち、木の根上がりでつまづき負傷したキャディも出ており、芝やネットを張った対策が必要ではないかとの報告もあった。

千葉県からはチェーンソーの事故や厨房で床で滑る事故もあったとして注意喚起の報告があり、茨城県からは来場者増に伴い安全ミーティング、安全パトロールに努めたいと報告があった。
他に長野県では倒木や、チェーンソーの取扱い徹底の要請もあったという。福島県ではプレーヤーのカート事故もあり、カート停止位置の見直し等の話が出た。
なお、千葉CCの野田コースでは平成29年度に所轄労働基準監督署から、安全管理特別指導事業場「安特」の指定を受けた経験があると報告。1年間の取組みで死傷災害を激減させ、指定解除に至るまでのレポートが「労働安全衛生広報」に掲載されたとして、その指導や取組み内容を情報共有するべく資料を配布した。職種毎に班を再編し安全意識を高め、転倒等の危険性の高い場所の情報収集や対策、無災害記録表を意識して更新することによる意識付けの大事さが担当者への聞き取りとともにまとめられている。

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※「ゴルフ特信」第6855号より一部抜粋

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