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2022.12.11
2022/12/11 9月訪日客20万人上回る、観光局はインバウンド強化

日本政府観光局は、今年9月の訪日外客数推定値が20万6500人と20万人を上回ったと発表した。
20万人を超えたのは2020年2月の108万5千人以来、2年7カ月振りという。コロナ禍での出入国制限が緩和されて今年4月から10万台に乗せていた。観光目的の入国は1万9013人で、ビジネス関係者、技能実習生らが大半とみられる。コロナ禍前の19年9月比は90・9%減、前年同月比は1065・3%増の急回復となった。
また9月訪日客の国・地域別では、韓国が3万2700人(19年9月比83・8%減)で最も多く、ベトナム3万900人(19・4%減)、米国1万8千人(85・8%減)、中国1万7600人(97・9%減)の順で多いが、ベトナムの減少が少ないのに対して、中国の減少が目立っている。
一方、9月に出国した日本人は31万9200人(81・8%減)となり、21年同月比は509・6%増と急回復した。今年4月から10万台に乗せ8月は38万6412人を数えていた。

政府観光庁は今年9月から外国人観光客向け添乗員なしパッケージツアーの受入れ再開、ワクチン接種者に対する陰性証明書提示義務の廃止等が訪日外客数増加の要因と説明している。
また日本政府が10月11日より、観光目的の個人旅行による入国の再開等の水際緩和措置を実施したことを受け、地域の受入環境整備(持続可能な観光への取組強化、ポストコロナの旅行ニーズへの対応など)の加速化や、入国手続き等の実用情報の的確な発信とともに、これからの訪日観光の柱となるサステナブル・ツーリズム、アドベンチャートラベル、高付加価値旅行等の情報発信やMICE誘致(ビジネスイベントや国際会議)等のプロモーションなどインバウンドの本格的な回復に向けた取組みを強化していくことが求められるとまとめている。
ゴルフ業界でも、韓国や中国からゴルフ場の取得を求める問合せが増えて来ており、ゴルフ目的のインバウンドがどこまで回復するのか注目される。

関連記事:2020/6/16 訪日客、コロナ禍による海外渡航制限等で大幅減

※「ゴルフ特信」第6858号より一部抜粋

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