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2023.01.11
2023/1/11 景気ウォッチャー10月、旅行支援、インバウンドに期待

内閣府の『景気ウォッチャー調査』の令和4年10月調査が、11月9日に公表された。
同調査によると、北海道から沖縄までの全12地域で『現状判断』に回答したゴルフ関係者は4地域(9月6地域)計8人(10人)で、最高評価の〝良くなっている〟は0人(0人)、〝やや良くなっている〟は3人(1人)、〝変わらない〟は3人(2人)、〝やや悪くなっている〟は2人(5人)、〝悪くなっている〟は0人(2人)。独自に現状判断DIを算出すると、10月は53・1となり、前月の30・0に比べ23・1ポイント(以下、P)上昇した。2カ月振りの上昇で、DIの標準50を超えたのは令和3年12月以来のことだ。

10月は、ゴルフのオンシーズンで天候も9月のような荒天はなかった。中国地域のウォッチャー(営業担当)は「県外からの予約が増えており、20年3月以降皆無だった海外からの予約も徐々に回復している」として〝やや良くなっている〟と判断。九州地域のウォッチャー(従業員)も「予約が順調であることに加え、海外からの問合せや予約が増えている」と、中国地域のウォッチャーとほぼ同じ説明で〝やや良くなっている〟との判断だった。同月11日から全国旅行支援が始まり、さらに同日以降外国人の新規入国制限も解除された。ゴルフ場でもこれらによって他地域からの来場やインバウンド需要の復調が期待され、ウォッチャーの説明から復調の兆しが見え始めている。ただ、その兆しは限定的なようで、南関東地域では「全国旅行支援が開始された影響か、来場者が減少している」(経営者、やや悪くなっている)、「円安によるインバウンド増加の恩恵は全く受けられていない」(経理担当、やや良くなっている)という状況説明だった。

一方、『先行き判断』は4地域(9月6地域)計9人(11人)が回答。〝良くなる〟は0人(0人)、〝やや良くなる〟は2人(5人)、〝変わらない〟は2人(1人)、〝やや悪くなる〟1人(4人)、〝悪くなる〟は4人(1人)。これにより、先行きDIは30・6で前月の47・7から16・8Pの下落。下落は4カ月振りとなっている。

先行きは、今年2月のDI29・5を底に変動しながらも上昇してきた。しかし、長引く物価高や冬季の天候を懸念するウォッチャーがほとんどで、先行きの景気が良い方向と判断したのは中国、九州地域のウォッチャーだけにとどまっている。
なお、業種全般の10月DI(原数値)は現状が51・1で前月比1・5P上昇、先行きが48・2で同0・5P上昇となっている。

関連記事:2022/12/5 景気ウォッチャー9月、円安、物価高も先行き良い方向

※「ゴルフ特信」第6869号より一部抜粋

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