2023.01.13
2023/1/13 ㈱平和の23年3月期第2四半期決算、増収増益を維持
パチンコ等の遊技機器メーカーで、ゴルフ事業のパシフィックゴルフマネージメント㈱(PGM、田中耕太郎社長、東京都台東区)を完全子会社としている㈱平和(嶺井勝也社長、同)は11月9日、2023年3月期第2四半期決算(2022年4~9月)の連結業績を発表した。
同期の売上高は709億30百万円(前年同期比20・7%増)で、営業利益が153億37百万円(224・0%増)、経常利益が151億36百万円(212・4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益107億98百万円(324・5%増)と大幅な増収増益となった。通期予想は売上高が1380億円(13・5%増)、営業利益207億円(102・2%増)、経常利益200億円(91・1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益133億円(506・4%増)を据え置いた。
定性的情報としては、遊技機事業は遊技事業組合の加盟店が減少するなど厳しい状況が続くが、今期より導入が開始されたパチスロ6.5号機の稼働が良好な上、11月からスマートパチスロの導入が開始される予定で、市場回復への期待感は大幅に高まっている。売上高は販売台数の増加で234億51百万円(前年同期比53・7%増)、営業利益は販売台数の増加や前期実施の希望退職制度による人件費圧縮により69億57百万円(前年同期は14億95百万円の損失)であったという。
ゴルフ業界においては全国的に天候に恵まれたため、ゴルフプレー需要は引き続き旺盛で、来場者数は好調に推移。顧客単価も前年より回復傾向にあるという。しかしながら、エネルギー資源の価格高騰、各種原材料価格の上昇等によるインフレ進行や円安の影響はコスト面の増加懸念があり、推移を注視する必要があるとしている。売上高は474億78百万円(9・2%増)、営業利益97億20百万円(30・8%増)。お客の満足度向上及び競合他社との差別化を図る施策として、PGMサポートプロと一緒にプレーしながらワンポイントレッスンを受けられる「withGolf」の拡充や22年8月から運用を開始した送風機付ゴルフカート「Cool Cart」が9月末時点で62ゴルフ場に導入し、好評という。M&Aでは22年9月に足柄森林CC(静岡)の株式譲渡契約を締結し、22年12月より運営を開始する予定としている。