一季出版株式会社

2023.02.02
2023/2/2 景気ウォッチャー11月、入場者、予約好調もDIは下落

内閣府が12月8日に公表した『景気ウォッチャー調査』の令和4年11月調査によると、現状、先行きとも前月に比べDIが下落していることがわかった。
北海道から沖縄までの全12地域で『現状判断』に回答したゴルフ場関係者は6地域(10月4地域)計8人(8人)で、最高評価の〝良くなっている〟は0人(0人)、〝やや良くなっている〟は3人(3人)、〝変わらない〟は3人(3人)、〝やや悪くなっている〟は2人(2人)、〝悪くなっている〟は1人(0人)。独自に現状判断DIを算出すると、11月は47・2となり、前月の53・1に比べ5・9ポイント(以下、P)下落した。前月(令和4年10月)は、3年12月以来DIの標準50超えを記録したが、再び下落し標準の50を切ってしまった。

11月は天候に恵まれ、入場者状況では「閑散期の3か月前と比較すると、メンバーを中心に高稼働率を維持している」(南関東地域、経理担当、やや良くなっている)、「順調に推移」(東海地域、支配人、やや良くなっている)、「以前より来客数が回復傾向」(中国地域、営業担当、変わらない)、「順調に入場者を確保することができている」(九州地域、従業員、変わらない)と堅調な模様だ。ゴルフ場の精算でキャッシュレス決済できるゴルフ場では、自治体のキャッシュレス決済キャンペーンによって「売上が伸びている。通常のキャッシュレスの売上割合は25%だが、35%まで上昇している」(南関東地域、経営者)として〝やや良くなっている〟と現状判断している。一方で客の興味が旅行などに向いていると感じるウォッチャーもいた。
『先行き判断』は6地域(10月4地域)計10人(9人)が回答。〝良くなる〟は0人(0人)、〝やや良くなる〟は1人(2人)、〝変わらない〟は3人(2人)、〝やや悪くなる〟3人(1人)、〝悪くなる〟は3人(4人)と、〝変わらない〟~〝悪くなる〟に偏った。これにより、先行きDIは30・0となり前月の30・6から0・6Pの下落。2カ月連続の下落となった。

東海地域、中国地域、九州地域のウォッチャーは予約状況が順調に推移していることから先行きは〝変わらない〟と判断する。しかし、新型コロナ感染第8波の動向或いは物価上昇といった出口の見えない不安要素からネガティブな先行きを判断するウォッチャーがむしろ多い。
なお、業種全般の10月DI(原数値)は現状が49・7で前月比1・4P下落、先行きが46・4で同1・8P下落となっている。現状、先行きともに、コロナ第7波や戻り梅雨等で大幅下落を記録した今年7月以来4カ月振りの下落となっている。

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「ゴルフ特信」第6879号より一部抜粋

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