2023.03.13
2023/3/13 東京都区部の消費者物価指数、40年振り4%の上昇
1月10日に総務省から先行指標とされる東京都区部の12月の消費者物価指数が発表され、生鮮食品を除く総合指数は2020年を基準として103・9となり、前年同月比で4・0%の上昇となった。4%台の上昇は1982年4月以来40年8カ月振りと話題となった。これで全国指数も注目されることとなった。
ちなみに、東京都区部の12月のゴルフプレー料金指数も気になるところだが117・9で前年同月比0・3%下落となり、これで3カ月連続で0・3%の下落となっている。東京都区部のゴルフプレー料金指数は2020年から21年にかけて大幅上昇を見せていたことから高止まり傾向になっている形だ。一方の全国のゴルフプレー料金指数は、11月は111・0ポイントで、前年同月比2・4%上昇。上昇率は10月と同じで、8カ月連続上昇となっている。
また、㈱帝国データバンクが1月12日に発表した「食品主要105社」の2023年1月の価格改定動向調査では、1月に580品目が値上げし、2月は4283品目、3月1837品目、4月690品目と4月までで累計7390品目が値上げ予定、前年同期比では58%増で、年間平均の1回あたり平均値上げ率は18%とした。同調査での22年は年間で2万822品目が値上げし、最大は10月の6699品目で、年間平均の1回あたり平均値上げ率は14%だったという。1月の値上げは前年同月から約200品目も減少し、3カ月連続で1000品目割れとなった。また2月の品目数は昨年10月を下回るものの、値上げ率は上昇しており、しかも再値上げも含んでいるという。
23年の値上げは加工食品、酒類・飲料、調味料、菓子、原材料・パンの順に多く、価格を変えずに内容量を減らす「実質値上げ」のケースも増えているという。
昨年10月を中心に大手飲料メーカーが飲料を大幅値上げし、500mlで180円の自動販売機もあり物価高を実感した人も多いようだ。
エネルギー、光熱費の高騰は飲食以上であるだけにゴルフ場もプレー代や昼食代の値上げが多くなるかもしれない。もっとも、日銀の政策でやや円安も緩和された他、国が光熱費の個人への補助も予定していることから、春以降の物価高騰は続かないと予測する報道もある。