2023.04.27
2023/4/27 西武HD、経営強化と若返り図り代表取締役の異動決定
㈱西武ホールディングスは、2月9日開催の取締役会にいて代表取締役の異動を決定した。
後藤高志社長が〝代表取締役会長 会長執行役員兼CEO〟に、西山隆一郎取締役 常務執行役員 経営企画本部長が〝代表取締役社長 社長執行役員兼COO 経営企画本部長〟にそれぞれ就任するもので、就任予定日は今年4月1日。異動の理由については、現在の中期経営計画を遂行し、また同社グループの持続的成長に向けた新たな中期経営計画を策定していくなかで、〝代表取締役を2名体制にすることで経営体制を強化し、かつ若返りを図るため〟としている。新社長となる西山氏は1964年8月生まれの58歳で、2009年10月に同社に入社し広報部長、14年に同社取締役、22年に同社常務執行役員 経営企画本部長及び㈱西武・プリンスホテルズワールドワイド常務執行役員などを歴任している。
また、西武HD子会社の役員、執行役員の異動も同日発された。そのうち、ホテル事業、ゴルフ事業、スキー事業の運営を行う㈱西武・プリンスホテルズワールドワイド(SPW)は、4月1日付けで金田佳季常務が副社長に就任、さらに今年6月開催予定の定時株主総会日付けで金田副社長は代表取締役社長 社長執行役員に就任する予定としている。
一方、西武HDは同日、2023年3月期第3四半期(2022年4月1日~12月31日)の決算短信(連結)も併せて発表した。
それによると、同期は西武建設㈱の連結除外やザ・プリンス パークタワー東京など19物件の譲渡による減収があるものの、新型コロナウイルス感染症に係る制限の解除に伴う需要の増加を着実に取り込み営業収益が3205億23百万円で前年同期に比べ6・7%増加した。営業利益は201億27百万円(前年同期44億10百万円の損失)、経常利益は183億08百万円(90億28百万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益は705億04百万円(88億68百万円の損失)となっている。
セグメント別では、「都市交通・沿線事業」が営業収益1071億37百万円で前年同期比8・5%増、ゴルフ場を含む「ホテル・レジャー事業」が同1428億92百万円で48・8%増と大きく増加している。「ホテル・レジャー事業」の営業収益内訳では、㈱西武リアルティソリューションズが保有しSPWが運営する国内のゴルフ場やスキー場を含む〝スポーツ業(保有・リース)〟が125億88百万円で、前年同期比12億93百万円、率にして11・5%も増加した。一部ゴルフ場やスキー場施設を譲渡し、直営から運営受託へ変更したことで2億円減少したものの、ゴルフ場での利用客増加が貢献したことから増収となったとしている。