2023.06.28
2023/6/28 韓国ゴルフ場数514コース、入場者数は微増にとどまる
2022年の韓国ゴルフ場入場者数が2年連続で5000万人を突破したことが明らかになった。
韓国ゴルフ場経営協会(KGBA)が2022年(1~12月)のゴルフ場数や入場者数を3月29日に発表した。コロナ下でのゴルフブームに拍車がかかり、初めて5000万人を突破した2021年を上回ったが、コロナ下で大幅に伸びたアメリカが22年は天候要因もあり減少したように、連続して大幅に増加するまでには至らなかった。
発表によると、2022年12月末現在のゴルフ場数(6ホール以上)は514コース(軍が運営するコースを除く、1万105ホール=18ホール換算561コース)で、前年の505コースより9コース増、率では1・8%の増加となった。運営別では会員制が155コース、パブリック制が359コースで、会員制が前年より2コース減、パブリック制は11コース増となった。
2022年の韓国ゴルフ場入場者数は、概算で5058万人となり、前年比1・6万人増と発表しており、増減率にすると0・04%増とわずかだった。年初や春先に寒さと積雪等で伸び悩んだ報告やパブリックゴルフ場他でのプレー料金値上げが相次いだ中で前年を維持したのは強い需要に支えられたものとみられる。
韓国ゴルフ場入場者数は2019年に9・9%増と久々の大幅増となり、コロナ初期の20年ではさらに12・1%増と需要が増大、21年は8・2%増と3年連続で驚異的に伸びて、1施設平均は10万人を超えた。22年の1施設平均入場者数は10万人を割る9万8405人となり、前年から約1・7%減少したが18ホール平均入場者数は9万97人(前年9万1649人)とまだ9万人台にあり、韓国内では〝フルブッキング〟状態が続いているとも報道されている。
ちなみに、韓国の会員制ゴルフ場は税金の負担等もあって、2013年を境に会員制とパブリック制の数が逆転。新設ゴルフ場が増えなくなる中で会員制からパブリックコースに転換するコースが相次いだ。コロナ下でゴルフ需要が急増した21年は会員制ゴルフ場よりもプレー料金を高くするゴルフ場が相次ぎ、本紙6894号既報通り料金面で「大衆制」と「非会員制」とに、パブリックの中でも区別される規制が導入された。一方で1994年2月7日から義務付けられた会員制ゴルフ場でもパブリックコースを併設させる「大衆ゴルフ場併設義務規定」が29年振りに廃止された。