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2023.08.23
2023/8/23 4月の訪日外客者数、200万人に迫る

日本政府観光局(JNTO)は、2023年4月の訪日外客数を200万人に迫る194万9100人(推計値)と発表し、昨年10月の個人旅行再開以降で最多を記録した。コロナ禍前の19年4月と比較すると33・4%減少も、前年同期との比較では1296・7%増の大幅増加、コロナ禍以降最多の今年3月の181万7500人も上回った。一方、4月の出国日本人数は56万200人で19年4月と比較で66・4%減、前年同期との比較では333・7%増となったが、今年3月の69万4293人には及ばなかった。
訪日客は桜シーズンによる需要の高まり等が影響。地域別では、東アジア地域において夏ダイヤに合わせた航空便の増便・復便を背景に訪日外客数の堅調な回復が見られたこと、東南アジア地域、欧米豪地域においても祝祭日による旅行需要の高まりがあったことが訪日外客数の押上げ要因となったという。国際線定期便に関しては、コロナ禍前の約6割まで運航便数が回復しているとしている。

4月の国・地域別訪日外客数は韓国46万7000人(19年同月比17・6%減)、台湾29万1600人(27・7%減)、米国18万3900人(8・0%増)で、香港15万2800人(21・6%減)、タイ12万1000人(26・6%減)、中国10万8000人(85・1%減)となり、米国がコロナ禍前よりも伸びている一方、中国はまだ大幅減となった。
米国がすでにコロナ禍前を回復したように訪日外客数の大幅回復が顕著で、中国次第で早めに4年前以前に回復する勢いがあるようだ。一方、出国日本人数は4月に伸びが止まったが、今夏に海外旅行を計画している日本人が増えているとの報道もあり、回復度合いも早まりそうだ。

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「ゴルフ特信」第6942号より一部抜粋

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