2023.09.03
2023/9/3 鶴舞カントリー倶楽部(千葉)で分散型水供給システム構築実証開始
東急不動産(星野浩明代表取締役社長)が保有し、東急リゾーツ&ステイが運営するリゾート施設で、WOTAの分散型水供給システム構築に向けた実証を開始したことを発表した。
6月1日付けで両社及びソフトバンク㈱、WOTA㈱の4社が発表したリリースによると、実証の内容は今年5月10日~7月31日(予定)の期間、鶴舞カントリー倶楽部(36ホール、千葉県市原市)に全生活排水を再生循環するWOTA㈱の「小規模分散型水循環システム」(現在製品化に向けて開発中)を設置(1カ所)、まずはトイレの排水の再生循環利用を行い、運用方法や可用性を検証するとしている。
実証フィールドの提供や同システムの設置工事を担う東急不動産と東急リゾーツ&ステイでは、鶴舞CCでの実証の後、長野県の東急リゾートタウン蓼科をはじめとしたリゾート施設で同システムを設置し、利用者の受容性や安定的な運用方法を検証する予定。それらの検証結果を踏まえて、将来は同グループリゾート施設に同システムを展開し、水道インフラに依存しない新たな水供給システムを構築して水問題の解決を目指す。
過疎化が進む地方自治体の他、点在する宿泊・レジャー施設をつなぐように水道管が敷設された広大なリゾート施設では、水道管の修繕費用など水道インフラの維持に関する課題があるという。WOTA㈱の小規模分散型水循環システムは、洗濯、キッチン、シャワー、手洗い、トイレといった生活排水を欠かさず回収し、膜処理、生物処理、殺菌処理などによって再生、安全に循環利用が可能。さらに、独自開発の水処理自律制御システムを用いて、生活排水の変動に対して水処理を柔軟に制御し、大規模処理場レベルの高度管理処理場レベルの高度管理を実現するとしている。