一季出版株式会社

2023.12.01
2023/12/1 6月動態統計速報、ゴルフ場売上高は2カ月振り増加

経済産業省は先ごろ、「特定サービス産業動態統計」の2023年6月分速報を発表した。
同月のゴルフ場(経済産業局所在の8都道府県のゴルフ場)利用者数は100万8923人で、前年同月比3・0%の減少と3カ月連続で減少。売上高は101億50百万円で前年同月比2・4%増となり、2カ月振り増加となった。
6月は、土・日祝日の日数が前年同月と変わらなかったが、平均営業日数は28・1日で前年同月と比べ1・7%減少した。利用料金収入は平日が4・1%の増加、土・日祝日は2・4%の増加となった。曜日別での利用者数は、平日で会員7・7%減、非会員2・0%減、土・日祝日は会員5・8%減、非会員0・5%減となった。食堂・売店(直営)収入は3・0%増と伸びが続いている一方、キャディフィは3・3%減と減少が続いている。

6月の18ホール換算は、営業ホール数が前年同月比1・6%減少となっており、利用者数1・5%減、売上高4・0%増と、全体集計より高くなった。客単価(1人当たり利用額)は1万60円で、前年同月に比べ5・6%のアップとなっている。6月として客単価1万円以上となるのは2019年6月の1万円ピッタリ以来。ただし2018年6月の1万177円には及ばなかった。ちなみに今年6月の1日当たり利用者数は133・1人で前年同月比では0・3%の増加となった。
4~5月と同様に6月も雨の日が多かった影響とみられ、会員の利用が非会員の利用より減少率が高い傾向が強まり、ゴルフ以外の活動に拡散している影響とみられる。
6月速報値から今年上半期を集計すると、利用者数は1・7%減(18H換算は0・1%減)、売上高は2・3%増(4・0%増)と4~6月に雨の日が多かった割には堅調な数値となっている。

ゴルフ練習場の6月は利用者数が土・日祝日に前年同月比6・9%減でトータルでは8・6%の減少。売上高は8・2%の減少で、ともに8カ月連続の減少と反動減が続いている。1~6月累計は利用者数が6・6%減、売上高が6・7%減で2021年のコロナ特需時がピークとなっている。6月の対個人サービスでは遊園地・テーマパーク34・5%増(20カ月連続増)、ボウリング場11・1%増(20カ月連続増)、パチンコホール9・6%増(12カ月連続増)、フィットネスクラブ4・3%増(19カ月連続増)となり、ゴルフ練習場以外は復調が続いている。

関連記事:2023/11/5 5月動態統計、ゴルフ場は利用者数2カ月連続減

「ゴルフ特信」第6976号より一部抜粋

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