一季出版株式会社

2023.12.10
2023/12/10 ゴルフ場企業の付加価値額率、22年調査で41・6%

ゴルフ場事業はコロナ禍のV字回復で、付加価値額率も高まったことがわかった。
総務省・経済産業省共管調査の「2022年経済構造実態調査」(22年6月に21年1年間対象に調査・集計)によると、2021年のゴルフ場企業数で集計されたのは1433社で売上高総額は8522億29百万円で前年同期の1288社集計の7636億61百万円より11・6%増加した。22年調査のゴルフ場企業付加価値額率(売上高に占める付加価値額)は41・6%で、全産業平均の19・0%やスポーツ施設提供業の36・4%を上回ったが、コロナ禍で高まったゴルフ練習場の45・5%は下回った形だ。

「令和3年経済センサス」活動調査の産業横断的集計「事業所に関する集計・企業等に関する集計」では、2020年のゴルフ場は1954事業所で、年間売上高合計は7412億02百万円、1事業所当たり売上高は3億7933万円、年間入場者数は6386万5588人で、年間入場者1人当たりの売上高は1万1606円となっていた。20年対象調査の付加価値額率はゴルフ場40・5%、ゴルフ練習場48・9%であり、20年よりも21年が上回ったことは間違いない。
今回の経済構造実態調査は企業数の集計で、20年の1288社で売上高7636億61百万円と比べ、21年は企業数も増えたことから売上高も増加しているが、1企業当たりでは売上高、商品販売額、付加価値額とも21年の方が上回るものの、給与総額は20年よりも21年の方が減っていた。ただし、1企業当たりの付加価値額は2億40百万円台で安定していた。

ちなみに2020年経済構造実態調査(乙調査、21年7月30日発表)では令和2年の業種別従業員数を調査・集計しているので参考までに掲載した。
同統計では、ゴルフ場業務のうちコロナ禍で従業員数が減った中で女性のパート、アルバイトの従業員が大幅に減り、一方で男性正社員は増えていた。雇用調整が図られたものと見られるが、その後従業員が戻りきらずに人手不足を招いているジレンマも起きているのかもしれない。

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「ゴルフ特信」第6978号より一部抜粋

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