2024.01.02
2024/1/2 小倉カンツリー倶楽部(福岡)決算、当期純利益3年振りに黒字計上
小倉カンツリー倶楽部(昭和36年10月開場、18ホール、福岡県北九州市)を経営する㈱小倉カンツリー倶楽部(田中潤一郎代表取締役会長、住所はコースと同)は先ごろ第64期(2022年4月1日~2023年3月31日)の有価証券報告書を福岡財務支局長に提出し、決算内容を公開した。
それによると、当事業年度の来場者数は2万8962名で前事業年度よりも269名、0・9%増加した。来場者内訳はメンバー1万3272名(前事業年度比749名減)、ビジター1万5690名(1018名増)。来場者に占めるメンバー比率は45・8%(48・9%)、ビジター比率は54・2%(51・1%)となり、ビジター比率が高まっている。
当事業年度の経営成績及び分析では、売上高(営業収入)は来場者数の増加により4億4474万3千円で前事業年度に比べ2421万1千円増収、営業費用は4億3067万4千円で諸経費の節減に努めたことから前事業年度比1038万8千円減少(改善)。この結果、経常利益は1856万9千円(249万7千円)、当期純利益は1708万3千円(315万7千円の当期純損失)。当期純利益は第61期以来3期振りの黒字計上となった。
経営方針、経営環境及び対処すべき課題等に関しては、大口コンペや貸し切りコンペがコロナウイルスの長期まん延で5割近く予約見合わせており、徐々に回復傾向にはなってきているものの予断を許さない状況。併せて、開場61周年の歳月によって倶楽部の建屋、機械類の老朽化問題が現存し、早急にまた計画的に考慮すべき課題となっている。同倶楽部は、立地面からいえば交通の利便性に恵まれており、この特性を活かした対策、営業方針を考慮することが最も重要だとしている。今後は、予約の取り易さ等メンバーとしてのメリット増大と、プレーヤーの高齢化が進行していることから安全確保のためにもキャディ付きの経営体制を維持したままプレーヤーの増加を図っていくという。
また、サステナビリティに関する取組については、戦略としてカートナビゲーションシステムを導入するほか、従業員のマナーを重視し電話の対応及びキャディ研修に力を入れていく。お風呂場でのプラスチック製髭剃りや歯ブラシの使用取り止めをはじめプラスチックごみゼロも目指すとしている。