一季出版株式会社

2024.01.10
2024/1/10 7月動態統計、猛暑もゴルフ場は利用者数、売上高とも増加

経済産業省は先ごろ、「特定サービス産業動態統計」の2023年7月分を発表した。
同月のゴルフ場(経済産業局所在の8都道府県のゴルフ場)の利用者数は103万208人で、前年同月比0・4%の増加となり3月以来4カ月振りの増加となった。売上高は103億27百万円で前年同月比5・3%増となり、2カ月連続の増加となっている。
7月は、土・日祝日の日数が前年同月と同じ、平均営業日数は29・0日で前年同月と比べ1・7%減少した。利用料金収入は平日が11・4%の増加、土・日祝日は0・4%の増加となった。曜日別での利用者数は、平日で会員2・7%増、非会員5・3%増、土・日祝日は会員5・6%減、非会員3・8%増となった。食堂・売店(直営)収入は9・9%増と伸びが続いている一方、キャディフィは1・4%減と減少が続いている。

7月の18ホール換算は、営業ホール数が前年同月比1・1%減少となっており、利用者数1・5%増、売上高6・5%増となった。客単価(1人当たり利用額)は1万24円で、前年同月に比べ4・8%のアップとなっている。1日当たり利用者数は131・6人で前年同月比では3・3%の増加となった。
7月は月初めや一部地域で梅雨の影響が残ったが、気温が猛烈に上昇した。もっとも1日あたり利用者数は高稼働で、暑さゆえか食堂・売店売上が大幅に増えた。ゴルフ場にとって、猛暑でも客足は落ちなかったことになり、雨や台風などの日数が多くなると客足に響くことがわかった。今年は天候不順の日が多かったことから1~7月累計を仮集計すると利用者数が1・30%減とまだマイナスだが、客単価の上昇で売上高は2・86%増となっている。

一方、ゴルフ練習場の7月は利用者数が土・日祝日に前年同月比8・7%減でトータルでは8・9%の減少。売上高は8・6%の減少で、ともに9カ月連続の減少と21年までのコロナ特需による反動減が続いている。
7月の対個人サービスでは遊園地・テーマパークが49・6%増(21カ月連続増)と俄然好調で、ボウリング場は16・8%増(21カ月連続増)、パチンコホール8・7%増(13カ月連続増)、フィットネスクラブ4・2%増(20カ月連続増)となり、ゴルフ練習場以外は回復が続いている。

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「ゴルフ特信」第6989号より一部抜粋

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