一季出版株式会社

2024.04.05
2024/4/5 10月動態統計、ゴルフ場は売上高2・9%減

経済産業省は先ごろ、「特定サービス産業動態統計」の2023年10月分速報を発表した。
同月のゴルフ場(経済産業局所在の8都道府県のゴルフ場)の利用者数は105万959人で前年同月比4・5%の減少となり、2カ月振りの減少となった。売上高は108億06百万円で前年同月比2・9%の減少となり、5カ月振りの減少(5月1・2%減、6月2・4%増、7月5・1%増、8月1・9%増、9月7・8%増)となっている。

10月は、土・日祝日の日数が前年同月1日少なく、平均営業日数は28・9日で前年同月と比べ1・7%減少した。利用料金収入は平日が6・6%の増加、土・日祝日は11・3%の大幅減少となった。曜日別での利用者数は、平日で会員2・1%増、非会員2・3%増、土・日祝日は会員13・6%減、非会員13・2%減となった。食堂・売店(直営)収入は0・1%減と今年初めてマイナスとなった。キャディフィは7・9%減と大幅な減少となった。
10月の18ホール換算は、営業ホール数が前年同月比1・1%減少となった関係で実数より高く、利用者数3・5%減、売上高1・8%減となった。客単価(1人当たり利用額)は1万282円で、1・7%のアップとなった。今年9月の1万175円を超え、直近最高値が続いた。1日当たり利用者数は134・7人で前年同月比では1・8%減となった。
昨年10月は土・日祝日の営業日数が前年同月比1日減となったことや月前半に天候が崩れた影響もあり、PGMの10月月次でも既存ゴルフ場比較で入場者数が0・8%減、営業収益は1・1%増だった。本紙で1~10月の動態速報データを集計すると入場者数は1・7%減、売上高は2・6%増となっている。

一方、ゴルフ練習場の10月は利用者数が土・日祝日に前年同月比16・8%の大幅減となりトータルでは9・2%の減少。売上高は8・9%の減少で、ともに12カ月連続の減少となった。ゴルフ練習場はコロナ初期にサービス業が壊滅的状況に陥った中で2019年7月からほぼ独歩高の特需状態となり、約2年間の21年秋まで特需が続いた。最近の10月だけで振り返ると19年10月は5・0%減と落ち込み、20年10月は11・8%増と前年及びコロナの反動で激増、21年10月2・4%増、22年10月2・3%増だった。
なお、10月の対個人サービスでは遊園地・テーマパークが28・2%増(24カ月連続増)と依然絶好調で、ボウリング場9・0%増(24カ月連続増)、パチンコホール3・6%増(16カ月連続増)、フィットネスクラブ4・1%増(23カ月連続増)となり、ゴルフ場、練習場以外は回復が続いている。

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「ゴルフ特信」第7024号より一部抜粋

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