2024.06.05
2024/6/5 八王子カントリークラブ(東京)営業日減もあり来場者数3・7%減
株主会員制の八王子カントリークラブ(18ホール、東京都八王子市)は、毎年会員の来場回数や来場者数を新年の会報で報告した。
石川博一理事長は「年頭のご挨拶」で、昨年の令和5年は新型コロナウイルスが感染法上の5類に引き下げられ、コロナ禍前の日常に戻りつつあり、ゴルフ場でも従前のクラブライフが戻ったことなどを報告。その他〝「カントリークラブ」を目指して〟の恒例となった会員の年齢構成や会員の来場回数報告では、セルフデー10日間をコースメンテナンス休場日に充てたことにより、営業日数が332日と前年比9日減少となったとしている。
一度以上来場した会員は10年連続の1000名超(前年比106名増)だが、来場者数は会員2万1871名(849名減)、ゲスト1万8030名(701名減)で、来場者数合計では3万9901名(1550名減)。休場日を増やしたことと、夏の猛暑期間が長かったことも響いたようだ。
例年のように、会員の年齢構成を5歳刻みで集計しており、令和5年12月31日時点の会員数は1354名(前年同時期と同)で、70~74歳が235名(6名増)で構成比率は17・4%で最も多かった。以下、75~79歳205名(8名増)、65~69歳197名(10名減)、60~64歳176名(16名減)、55~59歳164名(10名増)、50~54歳120名(15名増)、80~84歳105名(8名増)で、50~84歳までが5歳刻みで100名を超えた。
構成比率が10%を超えたのは55~79歳。前年との比較では90~94歳14名16・7%増、50~54歳15名14・3%増が目立ち、80~84歳8名8・2%増、55~59歳10名6・5%増等で、80歳以上や50代台が割合を増やした。一方、45~49歳で14名20・3%減、60~64歳で16名8・3%減となっており、50歳未満が減っており、これは令和元年との比較では顕著となっている。
また年1回以上来場したメンバーは会員の82・6%(前年81・2%)にあたる1118名(1102名)と増加し、2~40回など平均的な来場回数の人数も増加したが、41~50回75名(99名)、70回以上19名(26名)など同CCで数多くプレーする会員の人数が若干減った。一番増えたのは50~60回の47名(38名)で、これは60回以上来場した方の回数が減少した影響とみられる。
年間の会員来場回数は延べ2万1871回(2万2720回)で前年比849回、3・7%の減少。会員1名当り年間16・2回(16・7回)で、1回以上の会員1118名の平均は19・6回(20・6回)と月2回弱のペースがやや弱まった。もっともコロナ禍前の令和元年と比べると令和5年は会員の来場者数が9・2%増と大幅に増加しており、前年に比べ営業日減と行動規制緩和で会員もやや回数が少なくなった。
石川博一理事長の年頭の挨拶では、セルフデーの収入減少分や諸物価高騰等クラブ運営費用増加に対処するため、4月からの諸掛費改定を実施したが、〝皆様の温かいご理解をいただいて〟ほぼ計画通りの収益が確保され、コロナ禍初年度に発生した大きな損失もほぼ解消できる見込みとし、「諸先輩や会員が築いてこられた八王子CCの伝統、風格、家族的雰囲気を継承し、ご来場の皆様に愛されるゴルフクラブとなるよう努める所存」と述べている。