一季出版株式会社

2024.06.23
2024/6/23 12月動態統計、ゴルフ場客単価1万716円と最高値に

経済産業省は先ごろ、「特定サービス産業動態統計」の2023年12月分速報を発表した。
同月のゴルフ場(経済産業局所在の8都道府県のゴルフ場)の利用者数は70万176人で前年同月比4・4%の増加となり、2カ月振りの増加となった。一方売上高は75億03百万円で前年同月比6・2%の増加となり、2カ月連続の増加(5月1・2%減、6月2・4%増、7月5・1%増、8月1・9%増、9月7・8%増、10月2・9%減、11月1・3%増)となっている。
12月は、土・日祝日の日数が前年同月比で1日多く、平均営業日数は21・3日で前年同月と比べ6・3%増加した。利用料金収入は平日が5・7%の減少だったが、土・日祝日は24・4%の大幅増加。曜日別での利用者数は、平日で会員3・8%減、非会員5・5%減、土・日祝日は会員20・0%増、非会員25・3%増となった。食堂・売店(直営)収入は7・7%増で2カ月連続増。キャディフィは4・2%増で売上高が9・7%増を記録した23年2月の4・1%増を増加率で上回った。

12月の18ホール換算は、営業ホール数が前年同月比0・7%減少となった関係で実数より高く、利用者数5・1%増、売上高6・9%増となった。客単価(1人当たり利用額)は1万716円で、前年同月比1・7%のアップとなり、コロナ前に最高額を記録した2019年11月(1万703円)をついに上回った。1日当たり利用者数は157・7人と高稼働だったが前年同月比では1・3%減となった。
23年8月より一部数値が変更されていて累計は概算となるが、23年1~12月を集計すると入場者数は1・1%減、売上高は2・2%増となっている。

一方、ゴルフ練習場の12月は利用者数が土・日祝日に前年同月比7・7%の大幅増となったがトータルでは0・4%増で辛うじてプラス、売上高は1・5%増で14カ月振りの増加となった。練習場は22年秋以降、反動減が続いていたが、23年12月をもって歯止めがかかったのかはまだ数値を待つ必要がありそうだ。
なお、12月の対個人サービスでは遊園地・テーマパークが18・6%増(26カ月連続増)と依然絶好調で、ボウリング場14・9%増(26カ月連続増)、パチンコホール6・4%増(18カ月連続増)、フィットネスクラブ4・3%増(25カ月連続増)とピックアップした全業種で増加した。

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「ゴルフ特信」第7048号より一部抜粋

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