2024.06.24
2024/6/24 リソルHD第3四半期決算、ホテル急回復、ゴルフ場も好調
リソルホールディングス㈱(大澤勝代表取締役社長、東京都新宿区)は2月9日に、2024年3月期第3四半期(4~12月)の決算短信(連結)等を発表した。
同期間の売上高は前年同期比12・9%増の198億07百万円、営業利益は127・1%増の21億67百万円、経常利益は130・5%増の20億51百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は266・0%増の18億62百万円となり、増収増益となった。
グループを取り巻く環境においては、インバウンド需要の大幅な回復が進んでおり、さらに国内旅行需要の増加、健康意識の高まりによるスポーツ活動の広がりなど堅調な状況が続いているとした。
ホテル運営事業は売上高92億49百万円(70・7%増)で利益9億83百万円(前年同期は9億38百万円の損失)、ゴルフ運営事業は64億36百万円(35・8%増)で利益10億58百万円(62・0%増)、CCRC29億27百万円(2・4%増)で3億01百万円(3・2%減)など、主力のホテルが急速に回復しゴルフ場は大幅増加した。投資再生事業(84・5%減)や再生エネルギー事業(29・0%減)の売上は減少したが、全セグメントで損失はなくなっている。
ゴルフ運営事業の説明では、ゴルフ場市場規模の拡大や全国プレー料金指数の上昇など、ゴルフ市場への追い風が継続する中、新規ゴルフ場(関西CC、三木よかわCC、望月リソルGC、有田リソルGC、入間CC)による運営収入の増加や、ゴルフ会員権販売が好調を継続したことで業績は順調に推移。また、団塊の世代を意識したゴルフプレー寿命延伸への対応やインバウンドゴルファーの需要拡大に向けた新たな取り組みを進めた。さらにフェアウェイフロントヴィラ事業において、新たなヴィラ建設計画(大熱海国際ゴルフクラブ)を進めたとしている。
リソルの森(CCRC)事業では、新規インバウンドツアーの販売ルート開拓に注力したことによる「ゴルフ&ステイ」の利用や研修プログラム内容の充実を図ったことによる研修等団体利用などが増加したとしている。さらに、新規事業となる専用のドッグランを備えたペットヴィラの新設計画を着実に進めたとしている。
福利厚生事業では、新規顧客開拓を図るための外部提携や「精算システム」(利用実績に応じて補助金を精算・返金する料金体系)、「プラスユアチョイス」(提携外の施設も利用可能なカスタマイズ性の高いプラン)などの独自の強みによる差別化提案を図ったという。
また再生エネルギー事業では、福島石川太陽光第四設備の開発を推進。グループゴルフ場における新たなソーラーカーポート建設や太陽光発電設備事業用地等を検討した。
投資再生事業では、運営事業の収益が大幅に改善する中、投資再生案件の判断を継続的に進めているとした。
なお、運営事業の好調さを理由として、2024年3月期の通期連結業績を売上高255億円(前回予想245億円)、営業利益21億円(18億50百万円)、経常利益19億50百万円(16億円)、親会社株主に帰属する四半期純利益15億円(13億円)に今回、上方修正して発表した。