一季出版株式会社

2024.06.30
2024/6/30 23年ゴルフ練習場動態統計、利用者数は7・8%減少

経済産業省は「特定サービス産業動態統計」でゴルフ練習場(対象は経済産業局所在の8都道府県)の令和5年12月と2023年の確報を発表した。
12月は利用者数が166万9121人で前年同月比0・3%増、売上高は25億52百万円で前年同月比1・3%増となった。ともに23年初めての増加で22年10月以来の14カ月振りの増加となった。
23年1年間では利用者数が2247万4284人で前年比7・8%減(21年は11・2%増、22年2・7%減)、売上高は334億80百万円で前年比7・7%減(21年12・8%増、22年1・8%減)と、ともに2年連続の減少となった。

ゴルフ練習場はコロナ禍が広まった2020年にいち早く立ち直り利用者数で2・4%増を記録し、翌21年は利用者数11・2%増、売上高12・8%増と特需に沸いた。その後、行動制限が緩和されるにつれ、反動減が起きて、23年は大きく落ち込んだ。ただし23年をコロナ禍前の19年と比較すると、調査対象が増えたこともあり利用者数は15・2%増、売上高は15・0%増とコロナ禍前をまだ上回っている。また稼働打席数は屋外練習場での閉鎖が目立ち、屋内施設が増えた影響からか21年に稼働打席数がピークを迎えた後、23年は2・8%減と減少、23年の1打席当たり利用者数は1488人で前年比5・2%減(19年対比7・3%増)、売上高は222万円で4・8%減(19年対比7・4%増)となっている。
コロナ後推移を見る上で、行動制限緩和とインバウンドの増加で急回復の遊園地・テーマパーク、それにゴルフ場と比較すると、23年の19年比売上高比較はゴルフ練習場が15・0%増でゴルフ場の14・1%増より高く、遊園地・テーマパークの17・3%をやや下回る程度。ただし1従業者当たり売上高はゴルフ練習場が810万円で19年比では3・9%減に対し、ゴルフ場4・1%増の1054万円、遊園地・テーマパーク10・5%増の1782万円と差が広がりつつあることがわかった。

関連記事:2024/5/28 2022年度全国ゴルフ練習場、利用者数1億人下回る

「ゴルフ特信」第7051号より一部抜粋

過去のお知らせ一覧はこちら