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2024.07.06
2024/7/6 スポーツ庁健康スポ部会で、ゴルフの健康寄与度を力説

スポーツ庁の第24回健康スポーツ部会(昨年12月14日開催)にて、日本ゴルフ協会(JGA)を視察した委員から、ゴルフが健康に寄与していると力説している議事録が公開された。
日本ゴルフ協会をヒアリングした近藤委員が「私どもの調査では、日本の高齢者二、三十万人に、どんなスポーツをやっていますかということを聞いているんですけれども、男性でトップが実はゴルフなんです。そういう意味では、元サラリーマンを中心になんでしょうけれども、実は一番人気のスポーツだということが分かっております。
プラス、20種類ぐらいのスポーツの種類別に、転倒予防効果とか、メンタルヘルスが3年後に改善している割合とか、幾つかの指標で見たんですけれども、最も健康に寄与しているスポーツもゴルフでした。
そのことを考えますと、せっかく全国で今、700万人もやっているゴルフ人口が減らないようにするということが、全体で見てもすごく価値があることではないかなということを感じました。
その1つの方法として、Pay For Successとかソーシャルインパクトボンドを、今、内閣府を中心に進めようとしています。このゴルフによる医療費、介護費用の抑制額がどれぐらいかというものを、スポーツ庁なのか、研究者なのか分かりませんが、どこかがちゃんと試算して、その財政的なインパクトの大きさを示して、それで浮いている金額の一部を還元するような仕組みをつくることで、ゴルフ人口の維持とか、さらなる拡大の資金源にするみたいなことも考えていいのではないかというふうに感じる、そんな視察経験でした」と報告している。
第25回の会議資料では、①男性で最も人気の高いスポーツはゴルフであるという調査結果がある。また20種類の競技で調べたところ、ゴルフは認知症予防やメンタルヘルス面で最も健康に寄与している。700万人もいるゴルフ人口が今後減少しないためには、SIB(ソーシャル・インパクト・ボンド)などを活用し、介護予防の効果等、財政的なインパクトの大きさを示すことでも、ゴルフ振興に寄与できると考える。②ゴルフは高齢者グループで取組んでいる種目の中で11%であり、また富裕層ばかりではなく、所得層の200万円以下でも第2位となっている。相当歩くこと、一人ではなくグループでやることなどが、ゴルフのフレイル予防等への効果の要因ではないか。またゴルフは笑うことが多いスポーツであることも確認されており、かつ緑の中で楽しみながら実施できることも効果的だと考える。--の2つがヒアリングの意見として公開された。

スポーツ庁に近藤委員が紹介している調査結果は、日本老年学的評価研究機構(https://www.jages.net/HOME/、近藤克則代表理事)のライブラリーでも公開されており、「認知症予防に効果的な趣味は?」(グラウンド・ゴルフと旅行で約20~25%リスク減、男性のみではゴルフ0・61、パソコン0・65、旅行0・80、釣り0・81等で認知症のリスクが低い)、「多趣味な高齢者は死亡リスクが低い」(2021年、東京医科歯科大学)、「こころの健康増進におすすめの運動・スポーツ」(男性はゴルフ、女性は散歩・筋トレ・ハイキング等、2022年筑波大学)と、健康寿命延伸にゴルフが効果的だという論文が多数発表されている。

「ゴルフ特信」第7054号より一部抜粋

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