一季出版株式会社

2024.07.19
2024/7/19 景気ウォッチャー調査2月DI、先行き50超も現状下落

内閣府は8日、『景気ウォッチャー調査』の令和6年2月調査の結果を公表した。
北海道から沖縄までの全12地域で『現状判断』に回答したゴルフ場関係者は6地域(1月6地域)計10人(10人)で最高評価の〝良くなっている〟は0人(1人)、〝やや良くなっている〟は0人(1人)、〝変わらない〟は5人(5人)、〝やや悪くなっている〟は4人(3人)、〝悪くなっている〟は1人(0人)。現状判断DIを独自に算出すると、令和6年2月は35となり、前月の50に比べ15ポイント(以下、P)と大きく下落した。2カ月振りのダウンとなっている。

2月は、好調だった1月から一転して天候面で恵まれず、「3か月前と比べると気温が低く、降雪の影響もあり、13%程度集客が落ちている」(南関東地域、経営者、悪くなっている)、「中旬以降は突然の雪によるクローズや雨天続きの影響が大きく、予算、前年比共に未達で終わる見込み」(東海地域、支配人、やや悪くなっている)など、ウォッチャーから厳しい状況説明が目立った。〝変わらない〟と現状判断した九州地域のウォッチャー(従業員)は、「以前は2月と8月が閑散期であったが、コロナ禍以降閑散期でも入場者が余り減少しない傾向が続いている」と、他地域ではみられない状況説明をしている。
『先行き判断』は6地域(1月6地域)計11人(11人)が回答。〝良くなる〟は2人(2人)、〝やや良くなる〟は3人(3人)、〝変わらない〟は3人(3人)、〝やや悪くなる〟2人(2人)、〝悪くなる〟は1人(1人)。令和6年2月の先行きDIは52・5で、前年同月の56・8に比べ4・3Pの下落。5カ月振りのダウンとなった。

先行きは、「ゴルフのハイシーズンになることに加え、株高によるプラスの影響を期待している」(北関東地域、従業員、やや良くなる)、「暖かくなり、集客も自然に増えることが予測される」と、春のゴルフシーズンを控えた期待感から〝良〟判断をするウォッチャーがいる一方で、向こう3カ月のプレー予約状況は好調だが、「現状の予約数からは景気が変わらないと判断する」(東海地域、支配人、変わらない)、「各種物価高騰が続いているため、景気が良くなっているとは考えられない」(九州地域、従業員、変わらない)など慎重な見方をするウォッチャーもあり、先行きの景気上向きに蓋をされている様相だ。

関連記事:2024/6/11 景気ウォッチャー調査1月、現状、先行きとも50以上

「ゴルフ特信」第7059号より一部抜粋

過去のお知らせ一覧はこちら