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2024.07.21
2024/7/21 1月家計調査、ゴルフプレー消費は主力の60代が牽引

総務省統計局がまとめた2024年1月の「家計調査」(家計収支編)によると、二人以上の世帯の消費支出は前年同月比で実質6・3%減少(11カ月連続減少、名目4・0%減少=6カ月振り減少)、勤労者世帯の実収入(二人以上の世帯)は前年同月比で実質2・1%減少(16カ月連続減少、名目0・3%増加=9カ月振り増加)と依然消費の弱さや家計収入の実質減少が続いた。
ゴルフ関係消費を二人以上世帯のデータでみると、1月はゴルフプレー料金の購入頻度が100世帯当たり9回で前年同月と同、1世帯当たり支出平均は670円で前年同月比2・0%減となった。一方ゴルフ用具の購入頻度は100世帯当たり1回で前年同月と同、1世帯当たりの支出平均は166円で前年同月比16・9%の増加となった。

1月のプレー支出額を年代別にみると、主力の60代が1280円で前年同月比11・4%増(7カ月連続増)、70歳以上が886円で15・4%増(同)、50代339円で56・9%減(2カ月連続減)、30代278円で146・0%増(3カ月振り増)、40代207円で21・0%減(7カ月振り減)、29歳以下78円で74・7%減(13カ月振り減)となり、高齢者と30代は好調だったが、その他の年代の落込みが目立った。
一方、ゴルフ用具への支出を年代別にみると、支出額が最も多かったのは30代の728円で、ひと月の支出額としては2021年2月に29歳以下の799円に次ぐ記録。30代の記録としては21年4月に245円を記録しているが、今年1月は23年の支出額1019円の7割相当を支出したことになる。一部の方が大量消費したものと推測されるが、30代は1月にゴルフプレー支出も増えたことからコロナ初期にみられたように、ゴルフ人気を象徴するような役割を再び果たせるのか気になるところだ。

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「ゴルフ特信」第7060号より一部抜粋

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